マネジメント

鉢嶺 登

鉢嶺 登(はちみね・のぼる)
1967年千葉県生まれ。91年早稲田大学商学部卒業。森ビルにて3年間勤務の後、94年有限会社デカレッグス設立。翌95年オプトに社名変更。2004年ジャスダックに株式公開。13年東証一部上場。著書に『ビジネスマンは35歳で一度死ぬ 〜これから生き残る人が持つべき7つの力』(小社刊)。

思いを強く持つこと大きな目標を持つこと

 「成功された方、事業を大きくされた方など、自分より先を行く先輩経営者にお会いすると、自分が持つ目標の小ささを認識できます。現状に満足したら成長も止まってしまう。だから高い目標を設定するために、私は極力、いろんな社長に会っています」

 この考えを持つインターネット広告会社、オプトの鉢嶺登社長は1994年に会社を創業して以来、数えきれないほど多くの先輩社長に会い、刺激を受けてきた。先輩経営者に会うことと読書が、経営者としての成長、また企業の成長を進めるための勉強手段なのだ。

 多くの経営者に会ってきた鉢嶺氏にとって、中でも重要なターニングポイントになった出会いが2つある。1つ目は2000年にあった。創業から7年、当時の同社の最高売上高は3億円。その成長は微々たるものだったが、01年から売り上げは倍増し、以降飛躍的な成長を遂げる。この成長につながったのが、先輩経営者、エイチ・アイ・エスの澤田秀雄社長との出会いだった。

 〝何かをしたい、と思うだけでは実現はできない。絶対にやる、成し遂げるという強い思いが大事だ〟

 上場を目指すベンチャー企業の経営者が集まるセミナーで、澤田氏が発した言葉は当時の鉢嶺氏の胸に突き刺さった。澤田氏はこの時、本当に上場したければ、絶対に成し遂げるために踏むべき過程をブレークダウンし、実行することが必要だと付け加えた。鉢嶺氏は当時、上場したい気持ちは持っていたが、澤田氏の指摘で「何年後に、どれだけの売り上げ、社員数で上場するか」といった具体的な目標が描けていなかったことに気付かされた。この言葉に動かされた鉢嶺氏はその後、「3年後に売り上げ30億円、利益3億円で上場する」という〈3・3・3計画〉なる具体的な目標を設定。当時の役員とそれを共有し、目標に向かうこととなる。

 こうして目標を達成した04年に同社は株式上場を果たす。売り上げも500億円程度を記録していた。

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