文化・ライフ

アイドルはグループの方が人気が出やすい

 ビジネスパーソンにも人間的な魅力が求められますが、自分をより魅力的に見せるには、アイドルのプロモーション戦略をまねるのが有効なようです。

 「AKB48」や「ももいろクローバーZ」に代表されるように、最近の人気アイドルは大多数がグループです。今や、「1人よりもグループで売り出したほうが、人気を得やすい」というのが、アイドル業界の常識なのです。

 この考え方の合理性は、脳科学的にも実証されています。米カリフォルニア大学の研究グループが大学院生を対象に面識のない人の写真を見せる実験を行ったところ、一人ひとりの写真を1枚ずつ見るよりも、何人かの写真をまとめて見たほうが、写真の人物をより魅力的に感じることが分かったのです。

 つまり、初対面の人と出会うときは、1人で会うよりも仲間と一緒に会ったほうが相手は高い評価をしてくれるわけです。ビジネスパーソンの方ならば、人脈を広げるために会合に出る機会も多くあるはずです。そんなときは、1人ではなく、仲間と一緒に会場を回ったほうが、自己演出の上で有利ということです。

アイドル1人とバックダンサー複数のグループは人気が出にくい

 人の脳は、初対面の人と出会ったときに、まず長所を探し、その後に欠点を探す性質を持っています。つまり、初対面の人と会った際には、「この人はバイタリティーにあふれているな」と先に良い点に気付き、のちに「でも、目付きは悪いな」といった欠点に気付くというわけです。

 ところが、初対面の相手が集団でいると、それぞれの人の長所を探すのに脳が手いっぱいとなり、欠点を探す余裕がなくなります。結果、相手が仲間と一緒にいると欠点が見えづらくなるのです。

 これと同じ効果は、会合に秘書を同行させることでも得られます。ただし、秘書はあくまでも脇役で、相手から見て、その存在感は小さくなります。ですので、相手は比較的早く本人の欠点を見つけ出します。

 実際、アイドルの場合も、メーンの1人と複数のバックダンサーでユニットを組ませると人気が出にくいとされています。

 要するに、自分の魅力をアピールしたければ、自分と同じ地位の人と一緒にいたほうが得策だということです。ぜひ、次の会合でお試しあれ。

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