マネジメント

オリックスの宮内義彦氏が6月、代表執行役会長・グループCEOの職を離れ、取締役も退任した。今後は、新たに代表執行役社長・グループCEOに就任した井上亮氏が単独で経営のかじ取りを行っていく。シニア・チェアマンという新たな肩書で、経営を執行する立場から離れた観点でグループ全体を見ていくという宮内氏。今何を考え、実際にどんなことに取り組もうとしているのか、話を聞いた。

宮内義彦(みやうち・よしひこ) 1935年生まれ。兵庫県出身。58年関西学院大学商学部卒業。60年米ワシントン大学大学院経営学部修士課程修了後、日綿實業(現双日)に入社。調査部、海外統括部、オリエント・リース設立準備事務所を経て、64年オリエント・リース(現オリックス)入社。80年代表取締役社長・グループCEOに就任。2000年代表取締役会長・グループCEO、03年取締役兼代表執行役会長・グループCEO。14年6月の株主総会後に取締役、会長・グループCEOを退任し、シニア・チェアマンに就く。社外活動としては94年度から10年間、経済同友会副幹事を務めたほか、規制緩和委員会委員長、総合規制改革会議議長、規制改革・民間開放推進会議議長等、規制緩和を進める政府関係審議会のトップを歴任した。

宮内義彦(みやうち・よしひこ)
1935年生まれ。兵庫県出身。58年関西学院大学商学部卒業。60年米ワシントン大学大学院経営学部修士課程修了後、日綿實業(現双日)に入社。調査部、海外統括部、オリエント・リース設立準備事務所を経て、64年オリエント・リース(現オリックス)入社。80年代表取締役社長・グループCEOに就任。2000年代表取締役会長・グループCEO、03年取締役兼代表執行役会長・グループCEO。14年6月の株主総会後に取締役、会長・グループCEOを退任し、シニア・チェアマンに就く。社外活動としては94年度から10年間、経済同友会副幹事を務めたほか、規制緩和委員会委員長、総合規制改革会議議長、規制改革・民間開放推進会議議長等、規制緩和を進める政府関係審議会のトップを歴任した。

後進の育成は大変な仕事

-- 井上CEOへのバトンタッチはいつごろ決めたのですか。

宮内 2、3カ月くらい前でしょうか。後付けですけど、交代の時期については、今年は創業50周年でキリがいいというのもありました。

-- 後継者選びには苦労があったようですが。

宮内 後継者を選ばなくてはならないと思い始めたのは随分前の話です。60歳を過ぎてからずっと考えてきて、実現したのが今回ということです。経済環境や会社、自分自身の状況など、いろいろ考慮して、結論を出すまで時間はかかりましたね。

-- 井上氏に引き継いでほしいのはどのような部分ですか。

宮内 あまりそういうことを言いだすと、次の人は路線を作られているみたいで迷惑するんじゃないですか(笑)。社風やコーポレートカルチャーといったものは、ある程度出来上がっているので、トップが代わったからといってガラッと変わることはないと思います。業績が下がっていれば何かを変えなければいけないのでしょうが、良いタイミングで静かに引き継ぎができたと思います。

-- オリックスのコーポレートカルチャーを端的に言うと。

宮内 新しいことにチャレンジすること、自分の足で立つこと、柔軟に動くということ。創業期はリース事業をゼロから日本に根付かせようとし、それ以外にも新しいことをいろいろと手掛けてきました。自分たちでつくったものをいつまでも守り切れるわけではないですし、常に新たなことに取り組まなければ会社は存続できません。

-- 会社がここまで大きくなると、開拓者精神がなくなる心配はありませんか。

宮内 それはもう、心配だらけですよ。大きくなるとどんどん官僚的になるし、昨日やっていたことを今日もやればいいという感じになってしまう。下からはなかなか既存のものを破壊しようとする動きが出てこないので、上から破壊していかなければなりません。井上CEOは私と一緒にずっとやってきたので、それができると思います。

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