マネジメント

ビースタイルの戦略 パート従業員の固定概念捨てて

 人材不足の解消に向けて期待が寄せられているのが主婦層の労働力だ。主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」を運営するビースタイルには、求人の申し込みや、主婦のパート雇用に関する問い合わせも増え、飲食店経営者等に向けた雇用セミナーは定員オーバーが続いたという。

飲食店経営者向けのセミナー

飲食店経営者向けのセミナーでは主婦層の活用ノウハウを伝えた

 同社の調査機関、しゅふJOB総研の川上敬太郎所長は、主婦層をパートとして雇用するメリットを2つ挙げた。ひとつは主婦層の多くが以前職務経験を有しており、即戦力として働ける人材がいるということ。もうひとつは一人区までは必要ないが現状の従業員数では残業を要する、または繁忙期のみの人材がほしいという時に、主婦層は強い。

 「仕事の組み換えはタダでできることです。業務の一部をパート従業員に任せるだけで、今いる従業員の残業コストより安く抑えられるケースは多々あります」

 主婦層のパート従業員といえば任せる業務は周辺業務というイメージも強いが、同社では過去に500万円以上の年収があった主婦をパートで派遣するしゅふJOBエグゼクティブ事業も行う。彼女たちは中小企業の社長の右腕として働くことが期待されている。

 「パートは周辺業務、技術職やコア業務はフルタイムという固定概念を捨て、短時間勤務でも能力を生かせる業務を任せることは可能です。眠っている戦力を活用する策はいくらでもあります」

 もちろん主婦を雇用する上では家庭と両立できる条件を企業が用意することが重要になる。これには職場の理解に合わせ、トップのマネジメント手腕にも左右されると川上氏は指摘する。しかし、主婦層のパート職員に対する評価が社会全体として認められれば状況は変わるはずだ。

 「実際に派遣された主婦層は、限りある時間内で成果を出そうとするため、勤務態度の評価は高い。この評価が広く認識されれば、主婦層の活躍の場は広がるのではないかと考えています」

 今後は労働人口の減少による影響を受ける時代となる。今から主婦層をはじめとした労働力を開拓し、利用する仕組みをトップが考えなくてはならない時期に来ている。

(文=本誌・長谷川愛)

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