国際

 NBCは声明を発表し、「モヒェディン氏は、過去17日間、ガザでの紛争が激しくなる中、25本ものリポートをものにしてきた類いまれな記者だ。その中には、掛け替えのない、優れた記録となる4人のパレスチナ少年の死亡のリポートもある」とした。しかし同時に、紛争地における記者の配置は常に見直しを行うとも述べている。

 モヒェディン氏のケースは、アラビア語も達者で、2008年から09年のガザ紛争以来という飛び抜けた経験がある同記者が、テレビで報道される前の生の素材や率直な感想をソーシャルメディアに発信したことで、混乱を深めたとみられる。

 米政権や連邦議会は、イスラエルの政策や立場を政治的に強く支持しており、米国の主要メディアがその方針と異なる報道をするにはジレンマが大きい。したがって、ガザ地区住民の声を強く反映したモヒェディン氏の報道も、体制側の批判対象だったと複数のメディアやブログが明らかにしている。

批判を浴びるメディアの〝中立性〟

 もう1つのケースは、英公共放送「チャンネル4」のニュースキャスターによる、YouTubeビデオのアップロードだ。キャスター、ジョン・スノー氏(66歳)はガザ地区での取材を終えて、放送波には載せなかった映像とナレーション「ガザの子どもたち」をYouTubeで発表した。

 「ガザ地区で私が見たものは、今でも私の頭を蝕んでいる。住民の平均年齢は17歳で、4分の1が10歳前後。病院で会った2歳半の女の子は、頭蓋骨と背骨の負傷で、両目の周りがパンダのように内出血で赤く腫れていた」と語った。ビデオ撮影は高画質(HD)で、同局スタジオの中で行われたが、「中立性」を欠くとの理由で放送されず、チャンネル4のサイトとYouTubeであえて公開された。

 「これはガザで起きている現実で、私たちはこの子たちに対して責任がある。が、国連も英国政府も世界も関心を抱いていない」との意見を展開した。

 これについて、放送されなかったことへの批判が起きた。

 「優れたキャスターがウェブサイトやYouTubeでしか自分の意見を述べられないのはおかしい」というのが代表的な意見だ。

 イスラエルとパレスチナだけでなく、世界中が何らかのかたちで巻き込まれている今回の紛争。戦場記者らの激変がそれを映し出している。

 

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