テクノロジー

 「金の卵発掘プロジェクト」は、将来の日本経済を背負って立つ人材を発掘し、日本を元気にするためのビジネスコンテスト。本稿以降は、惜しくもグランプリ、審査委員特別賞は逃したものの、最終審査への進出を果たした候補者5人を紹介する。

「金の卵発掘プロジェクト」フェイスブックページ

細谷祐輔(CuA united取締役)ーー名古屋でベンチャー企業を起業した理由

細谷祐輔

細谷祐輔(ほそや・ゆうすけ)
1984年生まれ。山形県出身。2009年神奈川大学法学部法律学科卒業後、極東証券入社。12年同社を退職し、CuA unitedを設立、代表取締役に就任。14年に代表取締役を辞任、取締役に就任。

 2012年10月、私は株式会社CuA unitedを設立し、以降、東海地区の企業さま向けにPRサービスを提供してきました。クライアントの商品やサービスの情報を、当社を通してメディアに提供することで記事掲載していただき、認知度を上げ、売り上げの向上や、広告コストの削減などでサポートさせていただいております。具体的にはメディア掲載までの企画立案やプレスリリースの作成などを行っております。

 ベンチャー企業として当社を立ち上げた際、また、前職で営業活動を行う際にさまざまな企業を見てきました。その中には独自の技術や商品を持ち、素晴らしいサービスを提供している企業もたくさんありました。そうした素晴らしいものを持っていながらも、世に売り出すことができずに埋もれてしまっている企業もたくさん見てきました。

 私が名古屋で起業を目指した理由はそこにあります。名古屋は中部圏の中核都市として大きな市場規模を持ちながら、なぜかPRサービスが発達しておりません。名古屋は工業をはじめとして「ものづくりの街」としての面が強く、マーケティングをして売り出していくことよりも、より良いものを作り続けていく方向に力を入れているからではないかと考えております。そこに外部の広報マーケティング部門として当社のサービスが生きてくるのではないかと考え、名古屋での起業に踏み切りました。クライアントからは「このようなサービスは初めて聞いた」、メディアの方からも「地方の情報を聞けて助かっている」といった評価をいただいております。

細谷祐輔(CuA united取締役)ーーペット専門のクチコミサイト”ペティクル”のビジネスモデル

PRネタを探す

第三者ならではの視点でサービスの特長を見抜き、PRネタを探す

 当社で行っている「ペティクル」についても、そうした発想を発展させたものです。ペティクルはペット専門のクチコミサイトであり、実際に使用したペットフードや関連商品等について、使用感などをクチコミしていただき、その情報を企業側へと提供することで利益を得るビジネスモデルです。その構想の元となったのが、ペット業界の閉鎖性です。ペット業界は情報を公開する場が少なく、自社のホームページなどで一部の情報を公開しているばかりです。そのためなかなか消費者へと情報を届けることが難しい状態です。一方の消費者も、企業側へと声を届ける手段が少ないのが現状です。

 ペティクルを使うことで、企業側は顧客へと正確な情報を効果的に伝え、消費者も自分の情報(飼っているペットの情報)を登録した上でレビューを書きこむことで、企業への情報提供を行うと同時に、同じ境遇のペットオーナーへより正確な情報を届けることが可能になります。ペット関連企業とペットオーナーをつなぐ架け橋として、少しでも双方のお役に立てればと考えております。

細谷祐輔(CuA united取締役)ーー地方企業から全国、全世界へPRサービスを展開

 ペティクルは当社のメディア事業として開始されましたが、ペット業界に限らず、正確な情報が消費者に届いていない業界はたくさんあります。今後もメディア事業としては同様のサービスを展開していき、正確な情報をより効率的に双方向へと提供していきたいと考えています。

 将来は、メディアへの折衝が困難な全国地方の企業を中心にPRサービスを展開し、地方の企業の情報をメディアに届け、結果として全国、全世界へと情報を拡散させていけるような仕組みを作っていきたいと考えております。

 それは同時に、メディア側から見て情報を取得しにくい地方の情報が届けられることを意味するため、メディア関係者の人的、金銭的コストを削減することにも寄与し、より良い情報の掲載・放送へと繋げられるのではないかと考えております。

 地域企業に向けたサービスを展開するPR会社は多くありません。われわれは、地方の企業にスポットを当てたPR会社として、全国各地でのPR活動を目指していきます。

 現在は名古屋を中心に中部地方での活動を行っておりますが、今後の展開としては東北や九州など地方へと活動範囲を広げ、いまだ世に出てない素晴らしい商品サービスを発掘して、より多くの方々に知っていただけるよう活動していきたいと思います。

 

【金の卵発掘プロジェクト】記事一覧はこちら

 

雑誌「経済界」定期購読のご案内はこちら

経済界電子版トップへ戻る

関連記事

好評連載

エネルギーフォーカス

一覧へ

緑の経済成長とエネルギー

[連載] エネルギーフォーカス

Energy Focus

[連載] エネルギーフォーカス

今後、10年後の電力業界の様相(2)

[連載] エネルギーフォーカス

発電単価から既存原発の経済性を考える

テクノロジー潮流

一覧へ

科学技術開発とチームプレー

[連載] テクノロジー潮流

テクノロジー潮流

[連載] テクノロジー潮流

エボラ出血熱と情報セキュリティー

[連載] テクノロジー潮流

21世紀の日本のかたち 農電業と漁電業

[連載] テクノロジー潮流

工学システムの安全について

[連載] テクノロジー潮流

エネルギー移行と国民の価値観の変化

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

社員17人で41億円を売り上げた社長が語る「中国で越境ECを成功させる秘訣」―栖原徹(ピルボックスジャパン社長)

今や米国と並び、世界最大級の消費市場となった中国。その中国で爆発的なヒットを飛ばしているのが健康食品・サプリメントなどの越境ECで展開するピルボックスジャパンだ。同社を率いる栖原徹社長に、中国市場で成功するための秘訣を聞いた。(取材・文=吉田浩) 栖原徹・ピルボックスジャパン社長プロフィール…

栖原徹・ピルボックスジャパン社長

意思決定の効率化を実現しデータ活用に革命を起こす―インティメート・マージャー

総合事業プロデューサーとして顧客と共に成長する―中尾賢一郎(グランドビジョン社長)

新社長登場

一覧へ

森島寛晃・セレッソ大阪社長が目指すクラブ経営とは

前身のヤンマーディーゼルサッカー部を経て1993年に創設されたセレッソ大阪。その25周年にあたる2018年12月に社長に就任した森島寛晃氏は、ヤンマー時代も含めて通算28年間セレッソ一筋、「ミスターセレッソ」の愛称を持つ。今も多くのファンに愛される新社長が目指すクラブ経営とは。聞き手=島本哲平 Photo=藤…

森島寛晃・セレッソ大阪社長

カリスマ創業者の後任として描く「新しいマネックス証券像」― マネックス証券社長 清明祐子

「若者需要の開拓でビール市場を盛り上げていく」塩澤賢一(アサヒビール社長)

イノベーターズ

一覧へ

勉強ノウハウと法律知識で企業の「働き方改革」を促進する―鬼頭政人(サイトビジット社長)

入学試験や資格取得のための勉強法については、さまざまなハウツーコンテンツが世にあふれている。そんな中、独自の学習理論で注目されているのが、サイトビジット社長の鬼頭政人氏。勉強法という個人的な問題を解決するためのサービスを、「働き方改革」を推進する法人向けにも展開している。(取材・文=吉田浩) …

鬼頭政人(サイトビジット社長)

アスリートのセカンドキャリア問題に真正面から取り組む―中田仁之(一般社団法人S.E.A代表理事)

20歳で探検家グランドスラム達成した南谷真鈴さんの素顔

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸 …

大学の挑戦

創立100周年、西南学院大学・K.J.シャフナー学長「世界に貢献しインパクトを与える人材を育てる」〜国際交流・就職支援・インターネット出願〜 

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2020年2月号
[第45回経済界大賞]
  • ・[大賞]新浪剛史(サントリーホールディングス社長)
  • ・[特別賞]小林喜光(三菱ケミカルホールディングス会長)
  • ・[優秀経営者賞]水田正道(パーソルホールディングス社長CEO)
  • ・[優秀経営者賞]青野慶久(サイボウズ社長)
  • ・[ベンチャー経営者賞]及川智正(農業総合研究所会長CEO)
  • ・[ベンチャー経営者賞]山本正喜(ChatworkCEO兼CTO)
  • ・[グローバル賞]ハロルド・ジョージ・メイ(新日本プロレスリング社長兼CEO)
  • ・[100年企業賞]高松建設(高松孝年社長)
[Special Interview]

 新浪剛史(サントリーホールディングス社長)

 創業精神の共有から始めた米ビーム社との統合作業

[NEWS REPORT]

◆海外メーカーを次々と買収 キリンがクラフトにこだわる理由

◆売上高は前期比3割増 止まらぬワークマンの快進撃

◆第3の都市はどこに? 「スタートアップ拠点」争奪戦

◆寿司屋の大将は3Dプリンター? 電通が画策する未来の飲食

[特集]

 もっと眠りたい

 明日のパフォーマンスを劇的に高める

 一流の睡眠術

ページ上部へ戻る