政治・経済

 現在の日本の株価はバブルであろうか。

 私はバブルであると考える。5月の大型連休後、日本の株価はバブルとなったと考える。その理由は以下のとおりである。

 第1に実体経済の将来の改善のすべてを既に織り込んだからである。5月の大型連休後、多くのアナリスト、機関投資家の予想を裏切って、上場企業の2013年度の業績見通しが予想以上に強気であったことから、株価は予想外の急騰をした。こうなると、今後の株価上昇の材料がなくなる。ところが、それにもかかわらず株価はその後も大幅に上昇を続けている。上がるから買う、買うから上がるという展開になっており、これは、バブルであると言える。

 第2に、循環物色が起きている。アベノミクスでまず円安で恩恵を受ける銘柄、自動車などが真っ先に上がった。その次に、インフレ期待という理屈で、不動産、金融が上昇、REITは急騰した。買いは、海外からの買いが急増したため、大型株全般に広がった。そして、大型株もほぼ買いつくしたことから、国内個人投資家を中心に物色の矛先が、新興市場の銘柄に移り、以前よりブームになっていたゲーム、バイオなど、値動きの激しいものを中心に大幅高となった。このような動きは、バブルにおいて典型的に見られる動きである。

 第3に、これに関連して、大型株と新興市場銘柄との動きが相反するようになってきた。大型株は上昇を続けているが、新興市場の株は、毎日乱高下する。一日の中の値動きも荒い。朝急騰しても、午後に急落することもある。これは、新興市場の株は既にバブルになっていることの証しだ。

 第4に、買い手が変化していることである。この大幅上昇の流れで買ったのは、海外投資家、売ったのは国内投資家である。結果的には、国内投資家は売るのが早過ぎた。そして、今、買っているのは、海外の投資家で出遅れた人々、超短期の値幅取りのファンド、および、これまであまり株を買っていなかった国内の個人投資家、さらに、この上昇局面で大きく利益を出し、この利益でさらに別の銘柄を買っている個人投資家である。彼らは、超短期の売買を狙い、さらに大きく上昇することを期待している。これはバブルに乗っているということだ。

 したがって、日本株は明らかにバブルだが、バブルというのは、バブルであるがゆえに、すぐには弾けない。どこまで上がるか分からない。つまり、バブルであることと、だから売ったほうがいい、というのは別のことなのであり、売買の判断は難しい。

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