国際

 どうなる安倍・プーチン会談

  他方、安倍総理は、オバマ大統領やロシアのプーチン大統領とも会談を行う予定である。

 米国は、日本との環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に行き詰まっている。だが、中間選挙さえ終了すれば、米国もTPPに関して日本側にある程度譲歩できる状況になるはずだ。

 一方、ロシアはウクライナのクリミア半島を併合し、ウクライナ東部にまで影響力を行使したことで、主要7カ国(G7)から制裁を課されている。日本も他の先進国と足並みを揃えたことでプーチン大統領の早期訪日は難しくなったが、幸い、安倍総理はプーチン大統領とウマが合うと言われている。APECで安倍・プーチン会談が実現すればで、懸案の北方領土問題解決の糸口がつかめるかもしれない。

 習近平を悩ませる香港の雨傘革命

  最近まで、習主席が親中派の馬英九・台湾総統をAPECへ招き、「第3次国共合作」(=中台統一)について話し合うのではないかという憶測が流れていた。だが、馬総統はAPECに招待されず、代理に蕭万長・前副総統が訪中することになった。

 実は、共産党は馬総統の訪中を拒んできた。その理由は次の4つであろう。

  • APECでは、米中・日中首脳による重要会談が目白押しなため、習・馬会談の余裕がない。
  • 現在、香港では2017年の行政長官選挙制度をめぐり大規模なデモ「雨傘革命」が起きているが、馬総統は学生・市民ら「民主派」を支持した。
  • 習主席が9月26日、台湾問題について「一国二制度」による中台統一がベストと明言したことに対し、台湾側が反発した。
  • (対中政策担当の)台湾行政院大陸委員会のナンバー2、張顕耀氏が中国側に機密情報を流すスパイ行為を行っていたことが判明し、台湾島内が動揺している。

  このような状況下では、習・馬会談は行えないと共産党が判断したと考えられる。この中で習政権が特に注意しなければならないのは、雨傘革命への対応だ。一歩誤ると、各国首脳が集まるAPECが台無しになる恐れすらある。

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