経済界大賞

「妖怪ウォッチ」旋風を巻き起こしたブームの仕掛け人

日野晃博

優秀経営者賞
日野晃博 レベルファイブ社長CEO

 小学生を中心に爆発的な人気を誇る「妖怪ウォッチ」。ニンテンドー3DS専用ゲームソフト「妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打」の出荷本数は累計500万本を超える大ヒットとなっている。テレビアニメ、漫画などと連動するクロスメディア戦略によってブームに火が点き、関連商品である「妖怪メダル」を子どものために入手しようと奔走する親も現れるなど、今や社会現象にもなっている。
 このブームの仕掛け人が、レベルファイブ社長の日野晃博氏。これまでも「レイトン教授」シリーズや「イナズマイレブン」シリーズなど、数多くの作品でヒットを飛ばしてきた。もともとゲームクリエイターだった同氏は、1998年にレベルファイブを設立。交通・住環境等の利点もあり、クリエイティブな活動が行える福岡に本社を構えている。
 妖怪ウォッチがヒットした理由について同氏は「まず、ドラえもんのように普遍的に長く愛される作品を作りたかった。そのために、現代の子どもたちの世界観を反映することに徹底的にこだわり、流行りの言葉やキーワードなどもどんどん入れていきました」と、語る。今の子どもたちが何を面白いと思うのか、徹底的に研究を行ったという。
 「妖怪ウォッチ」は2012年12月に『コロコロコミック』で連載が始まり、翌年7月に原作のゲームは発売されたが、クロスメディア展開の準備は10年末から始めていた。
 ストーリーを含めた企画書を自ら書き、クリエイターとしても活躍する日野氏。多忙な日々を送るが、「自分が考えて作ったものを、世の中に見てもらうことができますし、良い作品を作ることはもちろん、どう売るかまでトータルにマネジメントできることが面白い」という。
 妖怪ウォッチを長く愛される存在にするための取り組みを続ける傍ら、新たな仕掛けも用意しているとのこと。次は何で世の中を盛り上げてくれるのか、楽しみにしたい。

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