文化・ライフ

ネット検索時には「独り言」をつぶやくべし

 仕事に必要な情報を集めるためにネット検索をしていたら、ついつい余計な記事まで読んでしまい、気が付くと貴重な就業時間を浪費していた──。そんな経験がどなたにもあるはずです。そうした事態を回避する上で役立つ研究成果が、米ウィスコンシン大学のグループによって発表されました。その内容は、何かを探すときは、探しているものの名前を独り言としてつぶやくと、集中力が高まり、結果的にすばやく、確実に探している対象が見つけられるというものです。例えば、取引先の新商品について情報を集めようと思ったら、「取引先の新商品、新商品、新商品……」とつぶやきながら、ネット検索を行います。すると、必要な情報がスピーディーに収集できるというわけです。

 人の脳は、目に映る映像の一部しか認知していません。自分自身ではパソコンの画面全体を見ているつもりでも、それは目の網膜に映っているだけのことで、大半の情報が脳には認知できていないのです。音声情報に比べ、視覚情報は情報量が膨大です。そのため、脳は、目に映る映像の中で大事だと判断したことだけを選び、情報として処理する仕組みを採用しているのです。そして、情報の選別は脳内で言葉と連動する性質を持っています。ですから、言葉をつぶやけば、その言葉が指し示す情報に集中力が強制的に振り向けられ、ネット検索が早く確実に行えるのです。

 この方法を実践していると、脳がネット上の情報を能動的に利用できるようにもなります。例えば、「新商品の長所、長所、長所……」とつぶやきながら画面を見ていると、長所について書かれている部分に注意が向きます。「新商品の口コミ、口コミ、口コミ……」とつぶやけば、消費者の評価が書かれている部分に注意が向きます。こうして求めることをつぶやくことで、自分の注意を自分自身の意志でコントロールできるようになり、その結果、ネットに氾濫する情報に振り回されることもなくなるのです。

 職場で独り言をつぶやくのは抵抗があるかもしれませんが、実際に声に出さなくても、頭の中でつぶやくだけで効果があります。ぜひ、仕事の習慣として取り入れてみてください。

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