広告掲載
経営者に愛読される雑誌に記事を掲載しませんか?

米国流リタイア後にプラスαの収入を得る方法

 アメリカで退職者が受け取るソーシャルセキュリティ(公的年金)の平均月額は2013年末で1,294ドル(約15万円)。もし夫婦が同額の年金を受け取るとすれば、二人合わせて年収は31,056ドル(約370万円)。物価の安い地方で持家がある夫婦なら十分な金額だ。しかしこれはあくまで平均で、もっと低い金額の人も大勢いるし、単身者やローンの残債がある人もいる。さらに物価が高い大都市の賃貸に住んでいる場合、かなりの貯蓄があれば別だが、退職後は転居するか、あるいは年金に加えて、いくらかでも収入を得る方法を考える必要があるかもしれない。

 8月31日付のU.S.Newsに『リタイア後に追加収入を得る10の方法』という記事が掲載された。その多くは家計の柱になる収入を稼ごうというのではなく、レジャーの時間を少し削って年金や貯蓄が減っていくペースを落とす、あるいは、ちょっと贅沢な物を買ったりして、人生にうるおいを持たせようという提案だ。方法自体は日本と重なるものも少なくないが、ベースにあるのは、それまでの人生で築いた有形無形の資産を棚卸しして、換金できるものがないか見直してみようという発想だ。ユニークなものもあるので紹介しよう。[提供:経営プロ]

1.興味のある分野でパートで働く

 退職したからといって、二度と働かないと決意する必要はない。自分の趣味を活かしたり、興味のある分野でパートタイムの仕事をするのはどうだろう。ゴルフやワインが趣味なら、ゴルフショップやワインショップ、芸術が好きなら美術館やコンサートホールなどに応募するのだ。それなら知識も役立つし、働いていても趣味を楽しんでいるのと同じ有意義な時間が過ごせるだろう。

 2.起業家になる

 60代は起業してビジネスをスタートするのに理想的な年代だ。豊富な経験と社会的人脈があり、長年働いてきた業界の商品知識やサービス、顧客ニーズも熟知している。ただし、失敗しても生活基盤が崩壊しない程度の少額で始めることが肝心だ。今はインターネットもあり、自宅を事務所にすれば、いくらもかけずにできる商売はたくさんあるのだから。

 3.身の回りのものを売る

 あなたの部屋やガレージ、天井裏には、それまでの人生で溜めこんできた物が大量にあるはずだ。それらを整理して、売れるものを選別してみよう。天国には身一つでしか行けないし、引っ越しするにも身軽な方がいい。万が一のことがあれば、物があふれた家は子供たちに迷惑をかけることになる。売ると決めたものは自宅でガレージセールを開いてもいいし、商品説明を付けて、オーククションサイトのCraigslistやeBayに出品する方法もある。あなたには不用になった物、何十年も前のレコードやスターのサインなどは、他の誰かにとっては高額をだしても惜しくないお宝である可能性もある。

 4.委託ベースで経験を提供する

 あなたの経験やスキルを雇用されていた会社や他の会社に提供することで、ちょっとしたお小遣いを稼げるかもしれない。必要な時だけ手を貸してくれる経験豊富なベテランは多くの企業にとって有難い存在だ。まだ会社にいる元同僚やかつての仕事仲間たちに連絡をとって、業務委託のような形で仕事をする余地はないか、そのような人材を探していないか訊いてみよう。たとえ断られても失うものはないし、あなたの存在は確実に彼らの頭の隅にインプットされ、突発的なニーズが起こったとき、声をかけてもらえるかもしれない。

 5.子供や小商いのオーナーを教える

 あなたの職業が教師、ミュージシャン、会社の役員、その他どんなものだったとしても、その知識やスキルは必ず次の世代に役立つはずだ。子供たちに数学や音楽など得意なことを教えるのもいいし、もしあなたが豊富なビジネス経験を持っているなら、小商いをしているオーナーたちをコーチするビジネスを立ち上げてはどうだろう。人の笑顔と感謝ほど人生に喜びを与えてくれるものはない。

 6.多忙な隣人を助ける

 あなたの近所の現役世代の人たちのほとんどは、仕事に追われて忙しいはずだ。彼らが旅行に出かけるとき、犬の散歩をさせたり、ペットである猫や鳥などの世話をしたりしてはどうだろう。あるいは、子育て経験のある人なら、近所でベビーシッターをするのもいい。子育て経験もない高校生より、ずっと安心して預けられるはずだ。近所で身元がわかっている人なら、鍵を預けても安心だ。ひとたび誰かの信頼を得れば、口コミで評判は広がり、あなたの電話が鳴り始めることだろう。

 7.趣味で作ってきたものを販売する

 もしあなたに裁縫、料理、大工仕事などができ、何か物を作る才能があるなら、その作ったものをオンラインで売れば、お金を儲けることができるかもしれない。あるいは、クラフトフェアに出品したり、家の前の道路に看板を立てて作品を置き、販売したりしてみてもいいだろう。作品の完成度が高くファンがつけば、かなりの収入を得ることも夢ではない。

 8.所有する不動産を貸す

 貸すことが可能な不動産があるなら、退職者にとっては安定収入になる。ただし、そのためには、借りてくれる店子を探し、家なりビルなりをメンテナンスしなければならない。その役割を代理人に依頼した場合には、利益をシェアする必要がある。それでも、不動産は退職者にとって魅力的な収入源だ。もし広い家に住んでいるなら、夫婦二人が住むのに適した賃貸に移り、子育て世代に家を貸してはどうだろう。そうすれば掃除の手間や時間、光熱費を浮かせることもできる。

 9.シェアリングエコノミーに参加する

 あなたの家の一部屋に世界の旅行者を招き、ユニークでリーズナブルな経験を提供してはどうだろう。あるいは、自分の車を使って空港に行く必要のある近所の人たちを送り届けるサービスを始めてみるのは? 昨今では様々なオンラインカンパニーがニーズのある人々とサービスの提供者の仲介をしてくれる。よく考えてみれば、あなたにも供給できる物やサービスがあるかもしれない。積極的にシェアリングエコノミーに参加してみよう。

 10.定期預金を少しでも増やす

 あなたが銀行に預けている預金が少しでも増えるように、より高い金利を提供してくれるところがないか探してみよう。あるいは株や投資信託などに投資している場合、高い手数料が利益を圧迫していないか注意深く検討することも大切だ。既にある資産から可能な限り収益を得られるよう、場合によっては信頼できる専門家に意見を求めてでも、じっくり慎重に検討してみて欲しい。

keieipro_logo_R

 

<関連リンク>
・なぜ日本人はグローバルビジネスで交渉が下手なのか?
・大学へと回帰するアメリカの中高年が急増
・リクルート流の在宅勤務、果たして広がるか?
・「レクサス ホバーボード」は日本のイノベーションの刺激剤となるか?
・ストレスチェック制度が12月1日施行。実施すべきは「義務化に対応する取り組み」!?