マネジメント

超一流への道① なぜダメなのかまず、それを知ろう

 超一流営業マンを養成する講座の最終段階は、「超一流営業マンになるための7つのマスターキー」とは何かを伝えることになる。

 その7つとは、①現状分析、②戦略地図、③自己ブランディング、④効率&仕組み化(マニュアル化)、⑤違いをもたらす差別化、⑥人脈構築&継続方法、⑦コミュニティリーダーになる方法、である。

 この7項目に入る前に、関連するので、真逆の存在である売れない営業マンが、なかなか売れる営業マンへと変われないのはなぜか。その理由について、触れておこう。

 まず、自分の価値が分かっていない。社会・顧客に提供できることが何かが分からない。つまり、自分の強みが分かっていないのである。

 次に、現在の状況(売れない営業マンであること)が、自分が選択してきた結果だという自覚がゼロだ。ほかのモノのせいにしている。

 3つめは、自分が提供できる価値と、社会の望んでいる価値がミスマッチ。頓珍漢なことばかり、しているわけだ。

 4つめは、仕事や人生の設計図をつくらず、毎日、何となく過ごしている。昨日と今日で、何の変化もない生活。これではダメだ。

 最後が、メンターやロールモデルがいない。だから、どうしていいか分からない。お手上げの人生である。

超一流への道② 自分の強みを把握して売り込む

 この5つのダメ営業マンの理由を深掘りし、どうしたら超一流営業マンに変身できるか、その道筋を考えたものが、7つのマスターキーである。

 まず「現状分析」である。ほとんどのダメ営業マンというものは、ここがきちんとしていない。

 どういうことかと言えば、自分のことを全く知らないのである。自分が何に強いのか、何が得意なのか、何が好きなのか、分析したことがない。

 そうした作業を一切しないまま、いきなり未来をつくろうとする。しかし自分が分かっていないから、何も伝えられない。

 年間6千万円の売り上げのある当社の笠井が、かつてはそうだった。自分の強みを生かしていなかった。やみくもに進むだけ。これではダメだ。だから笠井の教育では、自分を知ることに重点を置いた。

 彼女は自分を気遣いの人だと考えていた。だが「お前はズバッとモノを言う。そこがいい」と教えた。それ以来、少しずつ彼女は変わったのだ。

 自分を知るきっかけは自分一人では難しい。自分の基準を超える人に分析してもらうのがいちばんいいのである。

超一流への道③ ロードマップは成長のために必須

 次に「戦略地図」がなくてはいけない。できる営業マンとダメ営業マンの違いの第一は、自分が目指すべき人間が、どのような人間なのか、分かっているか、分かっていないかの違いと言っていい。

 3千万円を稼ぎ出す営業マンは、それが分かっているし、そういう人間になるための手段、方法を考え出している。

 つまりは、人生のロードマップ(戦略地図)を持ち、目的後に向けて着々と歩いているのだ。ロードマップのない人生は、自分がどこに向かっているか分からない、難破船と同じである。

 ただ、ロードマップをつくり、行動するだけでは成長しない。必ず結果を基準の高い人に評価してもらい、軌道を修正しながら進む必要がある。

 3つめに、自己ブランディングである。営業マン自身がブランドになるのだ。え? そんなことが、と思うだろうが、誰にも必ず社会・顧客への「売り」がある。それがブランドになるのだ。

 例えばプロフィールをつくってみなさい。当社の笠井もプロフィールをつくることで自分のブランドを得た。次回、この項を詳しく話そう。

[今号の流儀]

自分の得意は何か、どんな人間になりたいか、を考えよ。

関連記事

好評連載

銀行交渉術の裏ワザ

一覧へ

融資における金利固定化(金利スワップ)の方法

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第20回)

銀行交渉術の裏ワザ

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第19回)

定期的に銀行と接触を持つ方法 ~円滑な融資のために~

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第18回)

メインバンクとの付き合い方

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第17回)

銀行融資の裏側 ~金利引き上げの口実とその対処法~

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第16回)

融資は決算書と日常取引に大きく影響を受ける

元榮太一郎の企業法務教室

一覧へ

社内メールの管理方法

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第20回)

企業法務教室

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第19回)

タカタ事件とダスキン事件に学ぶ 不祥事対応の原則

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第18回)

ブラック企業と労災認定

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第17回)

電話等のコミュニケーション・ツールを使った取締役会の適法性

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第16回)

女性の出産と雇用の問題

本郷孔洋の税務・会計心得帳

一覧へ

税務は人生のごとく「結ばれたり、離れたり」

[連載] 税務・会計心得帳(最終回)

税務・会計心得帳

[連載] 税務・会計心得帳(第18回)

グループ法人税制の勘どころ

[連載] 税務・会計心得帳(第17回)

自己信託のススメ

[連載] 税務・会計心得帳(第16回)

税務の心得 ~所得税の節税ポイント~

[連載] 税務・会計心得帳(第15回)

税務の心得 ~固定資産税の取り戻し方~

子育てに学ぶ人材育成

一覧へ

意欲不足が気になる社員の指導法

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第20回)

子どもに学ぶ人材マネジメント

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第19回)

子育てで重要な「言葉」とは?

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第18回)

女性社員を上手く育成することで企業を強くする

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第17回)

人材育成のコツ ~部下の感情とどうつきあうか~

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第16回)

人材育成 ~“将来有望”な社員の育て方~

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

不動産のノウハウや技術を生かしサステナブルインフラへ―いちご

現存の不動産に新しい価値を創造する「心築(しんちく)事業」とJ‐REIT運用、太陽光などのクリーンエネルギー事業が主力。社名の「いちご」は一期一会に由来しており、サステナブルインフラを通じて日本の社会を豊かにすることを目指している。文=榎本正義(『経済界』2019年9月号より転載) 長谷川拓…

次世代車向け先進技術を応用する日本発プラットフォーマー ―イーソル

社員に奨学金を提供―ミツバファクトリーが実践する中小企業が勝つための福利厚生とは

新社長登場

一覧へ

「若者需要の開拓でビール市場を盛り上げていく」塩澤賢一(アサヒビール社長)

アサヒグループ食品の副社長から、この3月にアサヒビールの社長に就任した塩澤賢一氏。長年、ビール営業畑を歩み、マーケティングを兼ねた繁華街歩きを趣味にしている。街の変化から世の中の流れを読む塩澤新社長が挑むのは低迷するビール市場の活性化。若者需要を伸ばしつつ、スポーツイベントを商機として攻勢をかけていく。聞き手…

「事業部門の連携を活性化させ営業利益100億円を目指す」 内藤宏治(ウシオ電機社長 )

地域に根差した証券会社が迎えた創業100周年―藍澤卓弥(アイザワ証券社長)

イノベーターズ

一覧へ

シリコンバレーへの挑戦が生んだ「起業家と投資家が待ち望んだサービス」― 戸村光・ハックジャパンCEO

起業家のスタンスとして、画期的な技術やビジネスモデルを社会で活かすことを目的としたイノベーション先行型もあれば、社会課題解決を最優先とし、そこに必要な技術やノウハウを当てはめていくやり方もある。ハックジャパンCEOの戸村光氏の場合は後者。対象となる課題は「身の周りの気付いたことすべて」だ。(取材・文=吉田浩)…

「測量美術」が起こす道路工事のイノベーション―草木茂雄・エムアールサポート社長

IT化で変革する産業廃棄物処理の世界―福田隆(トライシクルCEO)

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸 …

大学の挑戦

創立100周年、西南学院大学・K.J.シャフナー学長「世界に貢献しインパクトを与える人材を育てる」〜国際交流・就職支援・インターネット出願〜 

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2019年9月号
[特集] 東京五輪以降──ニッポンの未来
  • ・2度目の東京五輪 今度はどんなレガシーが生まれるのか
  • ・高岡浩三 ネスレ日本社長兼CEO
  • ・脱CO2の切り札となる水素活用のスマートシティ
  • ・五輪契機にテレワーク普及へ「柔軟な働き方でハッピーに」
  • ・ワーケーション=仕事×余暇 地域とつながる新しい働き方
  • ・「ピッ」と一瞬で決済完了! QRしのぐタッチ決済の潜在力
  • ・東京五輪で懸念される調達リスク
  • ・フェアウッド100%使用にこだわる佐藤岳利(ワイス・ワイス社長)の挑戦
[Special Interview]

 原田義昭(環境大臣・内閣府特命担当大臣)

 世界の脱炭素化、SDGs「環境」が社会を牽引する

[NEWS REPORT]

◆フェイスブックの「リブラ」で仮想通貨も「GAFA」が支配

◆脱炭素社会へ 鉄リサイクルという光明

◆PBの扱いを巡り業界二分 ビール商戦「夏の陣」に異変あり

◆中国の次は日本に矛先? トランプに脅える自動車業界の前途

[特集2]

 北の大地の幕開け 北海道新時代

・ 鈴木直道(北海道知事)

・ 岩田圭剛(北海道商工会議所連合会会頭)

・ 安田光春(北洋銀行頭取)

・ 笹原晶博(北海道銀行頭取)

・ 佐々木康行(北海道コカ・コーラボトリング社長)

・ 會澤祥弘(會澤高圧コンクリート社長)

・ 佐藤仁志(北海道共伸特機社長)

・ 内間木義勝(ムラタ社長)

ページ上部へ戻る