政治・経済

 「世界へ進出する」。石原誠一社長の強い思いは“日本語でも英語でも、何をしている会社なのかがすぐに分かる”と制定した「ジャパンエネルギーグループ」という社名にも表れている。日本から世界へ。太陽光だけでなくすべての再生可能エネルギーを。加速度を増すビジネスの全貌を聞いた。

 

斬新なカーポートで急成長したジャパンエネルギーグループ

(いしはら・せいいち)1962年生まれ、大阪府出身。趣味は読書。毎月30〜50冊を読むために、出張の移動中は読書の時間に充てている。本で出会った成功者たちから、ビジネスには最終的な目標を明確にすることの重要さを学んだと語る。座右の銘というより、好きな言葉は「為せば成る」。人の5倍努力することを自分に課している。

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 ジャパンエネルギーグループは岡山に本店をおき、住宅用から産業用まで、太陽光発電関連のシステムインテグレーターとして急成長を続ける若い会社である。太陽光パネルは一般的に建物の屋根に設置するケースが多い。しかし、同社が成長の原動力として目を付けた屋根はカーポートの上にあった。

 太陽光発電システム搭載のカーポートとしては日本国内で初めて開発から製造までを一貫して自社で行い、パネルはもちろん、使用するアルミ素材やデザインにもこだわり抜いて開発したのが、今話題の商品「ゼロポート」シリーズである。発売開始と同時に日本全国で独自の販売網を構築し、そのスタイリッシュで洗練されたデザインと施工の簡便性から、またたくまに同様の製品における国内シェアの7割を占めるまでになった。

石原誠一氏の戦略 グループ会社を設立し事業領域を急速に拡大

 そうした中、今期は本体とは異なる事業領域を持つグループ企業の立ち上げが加速している。ビジネスのフィールドも太陽光発電だけでなく再生可能エネルギー産業にかかわるすべてがターゲットだ。

 「今年8月1日にはJEGエンジニアリングを設立しました。太陽光発電所を立ち上げ、運用するためには大きく『開発』『設計』『機材調達』『施工』『メンテナンス』の5つの工程が必要ですが、新会社ではこれらのすべてを円滑に一括で提供する機能を持たせました」

 また同月8日には、施設開発のプロデュースおよびコンサルティングに実績のあった福岡市の関連会社に対し、約1億4千万円を増資して子会社化。社名もJEGスタイルに変更した。こちらでは今後さまざまな不動産物件の企画開発から管理・所有、外構エクステリア事業、リノベーション事業などを展開していく予定だ。

 そして10月には、国内外への物流拠点としても機能する自社専用の工場「JEGファクトリー岡山」の開設も控えている。立地は当初予定していた福島県から地元である岡山県の備前市に変更し、9千平方メートルの用地を取得。これにより、製品の開発・製造・販売の一体的な管理体制を確立するとともに、取り扱い品目の大幅な拡充、納期の短縮、メンテナンスに対する早急な対応、そして製品品質のさらなる向上を目指すという。

 将来的には、こうして出来上がったグループ全体がそれぞれ独立しつつ連携していくことにより、太陽光発電事業においてこれまでにないハイレベルなトータルプロデュースを実現させる予定だ。

再生可能エネルギー分野の世界的なスタンダードを目指す石原誠一氏

現在建設中の自社工場完成予想図

現在建設中の自社工場完成予想図

 これほどまでに石原社長を駆り立てるものはいったい何なのだろうか。

 「1つには私が最終的に目指しているのは自社の発展ではないことが挙げられます。この国で企業を率いているのであれば、国に対して、地域に対してどれだけ役に立てるのかを考えなければならない。自分たちがかかわるエネルギーの力で国を良くしていく。岡山に本拠地を構えつつ、日本全国、そして世界中からお金を集め、納税という形で地域に貢献していく。それこそが使命だと考えています」

 さらに人との関係の中で、社長が大切にしているものについても話が及んだ。

 「社員であれ、家族であれ、また取引先の方であれ、商品を買ってくださるお客さまであれ、どうすれば相手が喜び、幸せになってくれるのかということばかりを考えています。そうし続けることが、私に大きな確信と勇気を与えてくれるのです」

 社名にある「ジャパン・エネルギー・グループ」という言葉の一つひとつには創業当初からの強い意志が込められている。まずは日本を代表する企業グループに。そして世界へ。石原社長のビジョンは明確な道しるべとなって未来へと続く道を照らしている。

DATA
株式会社ジャパンエネルギーグループ
設立●2013年5月
業種●太陽光発電システム販売
資本金●6千万円
売上高●約52億円
従業員●グループ総数80人
所在地●岡山市北区野田(岡山本店)

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