マネジメント

プロフィールの書き方1 自分の価値、強みをみんなに知ってもらう

 稼げる営業マンになるためのトレーニングとして、さまざまな講座で私が勧めるのは、「プロフィールをつくりなさい」ということだ。このプロフィールについて、今回、お話ししたい。

 プロフィールについて、多くの人が誤解しているのは、それを「自己紹介」と思っていることである。プロフィールは自己紹介ではない。

 いわゆる自己紹介のように、単に自分の経歴や趣味をなぞるのではなく、プロフィールはそこに意志と志向を入れて、「自分の価値、社会における存在価値、自分の職業的な強み」に内容を絞りこむものでなくてはならない。

 私であれば、保険販売で何度も全国1位になったとか、年収1億円以上のクライアントを50名以上持っているといったことで、社会的な「自分の価値」を伝えることである。

 現代はブログ、メルマガ、フェイスブックなどのSNSが盛んだ。このSNSを活用すれば、自分の存在価値、自分の強みを、無料で、広く発信できる。これを徹底的に利用して、あなたの価値をみんなに知ってもらうのだ。ここから稼げる営業マンはスタートしてほしい。

 さらに詳しく、プロフィールの書き方をお伝えしよう。

 まず大事なのは、自分の能力、今までの人生で評価されたことをどう表現するかだ。

プロフィールの書き方2 圧倒的に勝てるのは どの分野なのか。”具体的”が需要

 私の場合、大学で金融・保険を学び、入社した損害保険会社の新規開拓部門で全国1位を5回受賞、26歳から外資系生命保険会社に移り、10年後に退職、独立するまで全国ベスト5から落ちたことがなく、1位を4回受賞している。

 独立後も、年収1億円以上のクライアントを紹介や自力で開拓した、と書いている。

 つまり、保険の営業では圧倒的な実力を持ち、多くの富裕層の信頼を勝ち得てきたFPである、というアピールを込めたプロフィールになっているのである。

 このように、自分が他に圧倒的に勝てる分野を棚卸しして、さらに周りから(お客さまから)どういう評価を受けてきたのかを書き出していくと、相手に与えるメリットや価値が見つかるのだ。

 ただ見つかるだけでは不十分で、それを相手に伝えなくてはならない。これが重要だ。

 伝わる要件としては、話が抽象的ではなく具体的で、固有名刺や数字によって客観的に説明がなされているかどうかにかかっている。話の伝わらない人のプロフィールを見ると、例外なく抽象的で、ひとりよがりである。

プロフィールの書き方3 自分の好きなことが得意な領域、負けない領域

 次に必要なのは、「自分の好きな領域・嫌いな領域、感情にフォーカスする」ことである。そもそもプロフィールを使ってどうしたいのかと言えば、自分のテリトリー、つまり自分の理想とするお客さまや自分が勝てる市場にメッセージを発して、そこで勝負をし、できれば理想のお客さまを獲得して、仕事をしていくことだ。これは営業マンとして、最も理想的な仕事の進め方である。

 そのためには、自分が好きな領域、嫌いな領域を知らなくてはならない。それを知るための簡単な方法がある。日ごろ、自分が「お金と時間」を何に使っているかを考えてみることだ。

 お金と時間を使っていることが、自分の好きなことなのである。人間は嫌いなことには時間もお金も使わない。好きなことがすなわち自分の得意な領域、負けない領域になるのだ。

 私の場合は、人間観察に時間とお金を惜しみなく使っている。月に数百万円も使うことがある。これは「投資」だと私は理解している。自分の好きなことに使う時間とお金は、未来に利益がもたらされる「仕入」になっているのだ。

[今号の流儀]

存在価値、強みを正確に把握し、社会に知らせる努力が必要だ。

 
経済界 電子雑誌版のご購入はこちら!
雑誌の紙面がそのままタブレットやスマートフォンで読める!
電子雑誌版は毎月25日発売です
Amazon Kindleストア
楽天kobo
honto
MAGASTORE
ebookjapan
 

雑誌「経済界」定期購読のご案内はこちら

経済界電子版トップへ戻る

関連記事

好評連載

銀行交渉術の裏ワザ

一覧へ

融資における金利固定化(金利スワップ)の方法

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第20回)

銀行交渉術の裏ワザ

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第19回)

定期的に銀行と接触を持つ方法 ~円滑な融資のために~

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第18回)

メインバンクとの付き合い方

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第17回)

銀行融資の裏側 ~金利引き上げの口実とその対処法~

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第16回)

融資は決算書と日常取引に大きく影響を受ける

元榮太一郎の企業法務教室

一覧へ

社内メールの管理方法

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第20回)

企業法務教室

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第19回)

タカタ事件とダスキン事件に学ぶ 不祥事対応の原則

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第18回)

ブラック企業と労災認定

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第17回)

電話等のコミュニケーション・ツールを使った取締役会の適法性

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第16回)

女性の出産と雇用の問題

本郷孔洋の税務・会計心得帳

一覧へ

税務は人生のごとく「結ばれたり、離れたり」

[連載] 税務・会計心得帳(最終回)

税務・会計心得帳

[連載] 税務・会計心得帳(第18回)

グループ法人税制の勘どころ

[連載] 税務・会計心得帳(第17回)

自己信託のススメ

[連載] 税務・会計心得帳(第16回)

税務の心得 ~所得税の節税ポイント~

[連載] 税務・会計心得帳(第15回)

税務の心得 ~固定資産税の取り戻し方~

子育てに学ぶ人材育成

一覧へ

意欲不足が気になる社員の指導法

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第20回)

子どもに学ぶ人材マネジメント

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第19回)

子育てで重要な「言葉」とは?

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第18回)

女性社員を上手く育成することで企業を強くする

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第17回)

人材育成のコツ ~部下の感情とどうつきあうか~

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第16回)

人材育成 ~“将来有望”な社員の育て方~

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

次なるステージを駆け上がる日本電子「70年目の転進」–日本電子

 最先端の分析機器・理科学機器の製造・販売・開発研究等を手掛ける日本電子(JEOL)は、ノーベル賞受賞者を含むトップサイエンティストや研究機関を顧客に、世界の科学技術振興を支えてきた。足元の業績は2019年3月期で連結営業利益、同経常利益、同最終利益がいずれも過去最高を更新。かつては技術偏重による「儲からない…

独自開発のホテル基幹システムで業務効率化と顧客満足度を向上–ネットシスジャパン

逆転の発想で歴史に残る食パンを 生活に新しい食文化をもたらす–乃が美ホールディングス

新社長登場

一覧へ

森島寛晃・セレッソ大阪社長が目指すクラブ経営とは

前身のヤンマーディーゼルサッカー部を経て1993年に創設されたセレッソ大阪。その25周年にあたる2018年12月に社長に就任した森島寛晃氏は、ヤンマー時代も含めて通算28年間セレッソ一筋、「ミスターセレッソ」の愛称を持つ。今も多くのファンに愛される新社長が目指すクラブ経営とは。聞き手=島本哲平 Photo=藤…

森島寛晃・セレッソ大阪社長

カリスマ創業者の後任として描く「新しいマネックス証券像」― マネックス証券社長 清明祐子

「若者需要の開拓でビール市場を盛り上げていく」塩澤賢一(アサヒビール社長)

イノベーターズ

一覧へ

非大卒就職マーケットの変革に挑む元教師の挑戦―永田謙介(スパーク社長)

日本企業の年功序列と終身雇用が崩壊に向かう中、制度を支えてきた大学生の新卒一括採用の是非もようやく議論されるようになってきた。一方、高校卒業後に就職する学生のための制度は旧態依然とし、変化の兆しがほとんど見えない。こうした現状を打ち破るべく、非大卒就職マーケットの改革に挑戦しているのがSpark(スパーク)社…

起業家にとって「志」が綺麗ごとではなく重要な理由―坂本憲彦(一般財団法人立志財団理事長)

勉強ノウハウと法律知識で企業の「働き方改革」を促進する―鬼頭政人(サイトビジット社長)

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸 …

大学の挑戦

創立100周年、西南学院大学・K.J.シャフナー学長「世界に貢献しインパクトを与える人材を育てる」〜国際交流・就職支援・インターネット出願〜 

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2020年5月号
[特集] 巻き込む力
  • ・高岡浩三(ネスレ日本社長兼CEO)
  • ・唐池恒二(九州旅客鉄道会長)
  • ・河野 仁(防衛大学校教授)
  • ・入山章栄(早稲田大学大学院・ビジネススクール教授)
  • ・出口治明(立命館アジア太平洋大学学長)
  • ・中竹竜二(日本ラグビーフットボール協会理事)
  • ・時代も国境も超えた普遍のリーダーシップを学べるベストブックス
[Special Interview]

 小林喜光(三菱ケミカルホールディングス会長)

 イノベーションを起こすために「人間とは何か」を問う

[NEWS REPORT]

◆零細企業でも活用できるインターネットM&A最前線

◆業界再編はあるのか 日本製鉄、巻き返しへの一手

◆技術研究所を解体してホンダは何を目指すのか

◆新型コロナウイルス治療薬 なぜ日本企業は創れないのか

[特集2]

 経営者に贈る「イロとカネの危機管理」

ページ上部へ戻る