経済界大賞

躍進を支える“本質”への徹底的なこだわり

優秀経営者賞 小飼雅道 マツダ社長兼CEO

優秀経営者賞
小飼雅道 マツダ社長兼CEO

 2016年3月期は連結経常利益2300億円を見込み、2期連続の過去最高益を更新することが確実となったマツダ。円安効果で活況にある自動車業界においても、同社の勢いは際立っている。

 小飼社長によれば、現在の躍進は、全社一丸となって構造改革を推進してきた結果だという。こだわったのは、まず「プライスに頼らない」こと。販売台数確保のための安易な値引きなどに走ることなく、新しい技術と「魂道」というデザインコンセプトを盛り込んだ高性能の商品をいかにローコストで生産するか。それを体現したのが創業以来のビッグプロジェクトと位置付ける「モノ造り革新」である。開発と生産が一体となった効率的な供給体制をグローバルに展開することで、商品競争力を飛躍的に高めることに成功した。

 短期的な利益を求めず、中長期的に持続できる本質的な方法しか選択しない。こうした姿勢は今やマツダの代名詞にもなった「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブ・テクノロジー)」にも通じている。エンジン、トランスミッション、プラットフォームなどの要素技術をバラバラに開発するのではなく、技術群を包括的に開発することによって、1台の車として理想的な構成を実現するものだ。

 1990年代の経営危機、そしてリーマンショック後の不況と、幾度となく訪れたピンチを乗り越える過程で、ブランド価値の大切さを学んだ。小飼社長は語る。

「車をこよなく愛し、そのために必死になって技術開発をする集団として見てほしい。現在の商品をご購入いただいたお客さまが次の世代の商品もお買い求めいただけるようになれば、ブランドは確固たるものになります。環境や安全面などで車と社会が共存できることを目指し、素晴らしいカーライフを共に過ごしていただけるよう、あくなき挑戦を続ける。それがマツダの生きる道です」

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