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『いかに生くべきか―東洋倫理概論』の普遍的真理に満ちた思想とは

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(きたお・よしたか)1951年生まれ、兵庫県出身。74年慶応義塾大学経済学部卒業後、野村証券入社。78年英ケンブリッジ大学経済学部卒業。89年英ワッサースタイン・ペレラ・インターナショナル常務取締役。91年野村企業情報取締役。92年野村証券事業法人三部長。95年ソフトバンク入社、現在SBIホールディングス代表取締役執行役員社長を務める。公益財団法人SBI子ども希望財団理事、SBI大学院大学学長。

 東洋思想の碩学で、政財界のリーダーたちの精神的支柱でもあった安岡正篤氏。その安岡氏が著した『いかに生くべきか―東洋倫理概論』(致知出版社)は、若年、中年、晩年、それぞれのときに人はどう生きるべきかということが東洋倫理の哲学に基づいて書かれており、示唆に富む一冊だ。

 推薦人の北尾吉孝氏は「これまで何度も本書を読み返し、さまざまな片言隻句を書き写してはそれを糧としてきた。先生のお言葉の底流にある普遍的真理に満ちた思想は、今なお私の生き方の指針となっている」と、語る。

 高校生の時に安岡氏の著作に出合って以来、同氏の書を何度も味読してきたという北尾氏。「そのたびに私は、徳薄く、才足らない私の人間としての成長に、そうした読書がいかに役立ったかを考え、感謝に堪えない」との思いを抱く。

 例えば、本書で安岡氏は「人を看るには只後半截を看よ」という中国古典の『菜根譚』の言葉を引用しながら、「誠に人の晩年は一生の総決算期で、その人の真価の定まる時である」と記述している。

 これについて北尾氏は、「年を取るにつれてその人の地金が露わになってくるということであるが、まさにその通りで、私たちはいくつになっても“いかに生きるべきか”を問い、学び続けなければいけないのだと思う」との感想を述べる。

 著者の教えを若い世代に伝えたいという思いから、北尾氏は“安岡教学”のエッセンスをまとめた『安岡正篤ノート』(致知出版社)、『実践版 安岡正篤』(プレジデント社)を上梓している。こちらも合わせて読むことで、さらに本書に対する理解が深まるだろう。

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