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ファストフード台頭はマクドナルド進出が契機

 インドのファストフード産業は、インド人の可処分所得が増えるのに合わせて過去数年間に大きく成長した。いくつもの国際的な料理に接することになったインドの消費者は、西洋式と現地の両方のメニューの混合をいろいろな形で試してみることに前向きだ。ファストフードが利用できるようになったことは、1日の大部分を家と仕事の往復に費やしている人々に便利さをもたらしただけでなく、食品の選択の幅を大きく広げた。

 現在のところ、インドのファストフード産業は、国際的な認知度に基づいて成長している。ファストフードレストランにおいて栄養価が高く健康的な食事が従来の食事に取って代ったことにより、持ち運びできる食品が大いに普及した。

 調査レポートによると、インドのレストランチェーン市場は、2013年の推定25億ドルから20年には80億ドル規模へと成長する見込みで、中には200億ドルを超えると予測するレポートもある。迅速なサービスで知られるファストフードの成長、西洋化の加速、忙しい生活スケジュール、標準化された食品、時間のかからない処理プロセスなどによって、ファストフード産業に対する国内需要は増加している。

 ピザ、ハンバーガー、フライドポテトはインドの若者の間でかつてない程の人気だ。マクドナルド、ドミノピザ、ケンタッキーフライドチキン(KFC)、ピザハットなど知名度の高い店がインド国内で営業するようになってからはなおさらだ。あらゆる大都市や準大都市では、国内のフードチェーンが新たに出現している。

 今日では、可処分所得を持った若い職業人はその気になれば毎日のようにファストフード店に行くことができ、またファストフードチェーンに行きたがる子どもを持った家族は週末に行くことができるようになった。

 1996年にマクドナルドが進出したことが、インドにおけるファストフードという概念の始まりだった。それ以降、自社所有の店舗、フランチャイズ、またはその混合形態など、多くの国際的なブランドが後に続いた。過去5、6年の間には、外国料理やインド料理をファストフードのサービス形式に合わせて提供するインドのファストフードブランドがインド中で急成長した。

 マクドナルドとKFCは、市場を生み出し、人々を教育し、メニューをインド向けに調整し、サプライチェーンネットワークを作り出すなどの多くの困難な仕事を成し遂げた。現在進出してきている企業には、新しい市販食品を買って試そうとする準備が整った顧客が既に存在する。その結果、多くの国際的な大手ファストフード企業が、巨大な手付かずの潜在的可能性をつかむためにフランチャイズの小売店をインドで開業している。

地域の屋台商人との競争が今後の成長のネックに

 事業者にとってインドは競争の激しい市場となった。フードチェーンのほとんどは、自社製品の改革とカスタマイズを忙しく行っている。例えば、収益を増加させ、さまざまなタイプの人々に多様なメニューやサービスを提供するために、ピザチェーンでは取り扱い製品をカスタマイズすることを計画している。ピザチェーンでは、健康志向のインド人のためにダイエットピザの新しい取り合わせを考案すべく取り組んでいる。

 また、インドの北部や南部などに住む人向けにその土地の特色のあるピザを導入する計画だ。さらに、ファストフードが急速に受け入れられてきた原因としては、数社の事業者がインド料理の基本的な必需品をよく理解し、より多くのベジタリアン向けメニューやノンベジタリアン向けのオプション(豚肉と牛肉のメニューを除く)を取り入れてきたことが挙げられる。

 地域の屋台商人との競争がインドのファストフード産業の成長にとって依然として最大の脅威だ。インドの屋台の食べ物は、新鮮で保存料も使用していないため、ファストフードよりずっと安全かつ健康的だと考えられている。原材料費や燃料費が上昇していることが、この分野におけるファストフード業者にとって大きな負担となっている。

 とはいえ、インドおよびインドの食習慣の現代化がしっかりと進行中であることは確かで、そうした食習慣の変化は、中間所得層や富裕層で起こっている。

 ハンバーガーやピザなどのファストフードが日々の食べ物になり、インド人は外食したがらないという印象を変えるものとなっている。インドの消費者は、いつどんな場所でもお金に見合った品質と価値を得ることができるということを認識し始めている。

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