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日本でもボリウッド映画の熱心なファンが出現

 1990年代に、日本で最も人気があったインド映画のひとつはラジニーカントが主演した「ムトゥ踊るマハラジャ」だ。25年たった今でも日本人はこの映画のことを憶えている。過去5年間に多くのボリウッド映画が日本の映画館で公開・上映された。いくつかの公開作品の成功に勇気づけられ、より多くのヒンディ映画が日本の映画業界で勝負している。

 インドの映画産業は、長い間、主に米国とヨーロッパの市場に注目してきた。しかし最近では、日本でもボリウッド映画の熱心な観客が現れているようだ。映画には日本語字幕が付けられ、ポスターも作り直されて、広く公開されている。

 インドでは、毎年1千以上の作品が22を超える言語で製作されている。この内、ヒンディー語の作品はおよそ200作品で、残りは国内観客向けの非ヒンディ語の作品だ。

 インドの映画産業は、いまだ世界中の観客向けに広く受け入れられるようなコンテンツを作り出すことができていない。インド映画のジャンルは、ハリウッド映画とは大きく異なる。インド映画は長時間で歌が多く、ある種のミュージカルであり、欧米の観客にアピールするにはドラマチック過ぎると考えられている。

 インド映画は外国での収入に関しては、米国、英国およびその他諸国の在住インド人に依存している。欧米式の映画作りの経験を持つ若手の映画監督の中には、幅広い観客を引き付けるために欧米の感性に合うインド映画を作っている人もいる。

 だが全般的に見て、インドの映画産業は、インドの観客に人気のある映画は、世界中の観客を獲得するであろうと予測している。この認識のもと、インドのエンターテインメント会社は、インドの観客とは切り離した、インド国外の観客にアピールするようなコンテンツを開発することを望んでいる。そのひとつの例が「きっと、うまくいく(3バカに乾杯!)」で、この映画は日本だけでなく世界中で大きな成功を収めた。

 国際的な観客向けに作られたインド映画は、ほとんどの場合国内ではうまくいかない。ところが、外国語の脚本を用いて、インドのスターを使ってボリウッド映画を作ることには大きな潜在的可能性がある。この機会をものにするために、ますます多くのインドのエンターテインメント会社が欧米観客向けの映画を開発、共同制作することに関心を示している。

映画のロケ地になると旅行客への宣伝効果が

 以前は、インド作品の日本での公開は小規模なものだった。日本の観客は、心温まるドラマやインド映画を特徴付ける笑い、涙そしてさまざまな感情の組み合わせを楽しんでいる。日本の観客に応じて、何人かのボリウッドの大物は、日本市場のニーズや潜在的可能性の後押しに参加している。

 2010年から15年までの間に、合計で30作品を超えるボリウッド映画が日本の観客向けに日本語字幕を付けて公開された。そのほとんどは広く受け入れられ、日本のインド映画ファンに認知された。

 ボリウッド映画が世界中の観客の間で人気があるその他の要因としては、映画のほとんどが外国のロケ地で撮影が行われていることだ。多くの映画が、スイス、オーストラリア、スペインなどの国際的なロケ地で撮影されている。インドの観客は、ロケ地が素晴らしい映画を好む。こうしたロケ地はインド人の間でも非常に有名で、国外旅行先としてこれらの国々は非常に評価が高い。ボリウッド映画はインドで幅広く普及しているため、映画はそのロケ地を旅行先として宣伝する効果がある。国によっては、インド映画の撮影に対してインセンティブをオファーし始めたところもある。

 どういう訳か、インド映画が日本で撮影されることはほとんどなく、撮影されたとしても歌だけであったり、短時間のコマしかない。日本にははっきりとした四季があり、自然の風景が素晴らしいロケ地があるにもかかわらず、インド映画の撮影はあまり行われない。相変わらず、インド人が日本に旅行することは、ほかの国に比べて非常に少ない。インドにおける日本の各業界のPRを積極的に企画しなければならない。

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