マネジメント

ビジネス手帳の売れ行きが好調だ。都内の大手文具店によると、発売されるや即完売となる人気手帳も少なくないとか。スマートフォンの台頭で、利用度や需要が低下していくと見られていたが、むしろデジタルの時代に好んで紙の手帳を選ぶ人も増えている。まだまだ進化を続けるビジネス手帳――。その魅力や利便性、最新機能などを探ってみた。[提供:経営プロ]

中長期的な視点で現状が把握できる

 まず最初に紹介したいのが、年・月・週の3軸の予定を同時に見ることができる究極の手帳『モーメントプランナー』(株式会社グリーティングライフ)。その最大の特徴は、右ページに週間予定欄を、左ページに折り込み式の年間カレンダーと月間予定欄を配置することで、年間・月間・週間のスケジュールを一目で見比べられるところだろう。また月間予定欄の裏にはTODOリストがあり、週間予定欄を見ながら、常にその月のタスク状況が確認できる。週間フォーマットは、縦に30分・1時間と時間軸があるバーチカルと、広い書き込み欄でスケジュールを自由に管理できるホリゾンタルの2種類。バーチカルは1日のスケジュールを時間単位で管理したい人に、ホリゾンタルは1日のやることや記録などを自由に書きたい人に最適だ。スマホ管理にはない一覧性が魅力であり、1年を見ながら今を把握できるので、中長期的な予定が多い人にオススメしたい。

ユーザーの不満を解消した大ヒット手帳

 『Pat-mi』(株式会社コクヨ)は、手帳ユーザーの2大不満である「月間予定と週間予定のページの行き来が面倒」、「1年に1冊の手帳は厚い・重い」を同時に解決した。月と週のブロックが連動しているため、ページを上下にめくるだけで月間・週間・1日の予定がひと目で確認できる。また、手帳は1年に1冊という従来の固定観念を捨てた「1カ月1冊」の分冊型のため、必要な月の分だけ持ち運ぶことが可能だ。見たいとき、記入したいときにすぐに開けるアナログ手帳の良さは残したまま、月間・週間・1日と予定の切り替えが速いデジタルの便利さを追加。持ち運びには、専用ホルダーに必要な月だけを(最大2カ月分)挟むため、薄くて軽い携帯性も実現している。

 また同じくコクヨが手掛ける『ジブン手帳』は、「一年で終わり」ではなく「一生使える」手帳をコンセプトに、自分や家族の長期記録を残すライフログ帳「LIFE」、24時間軸で日々の予定や記録を書き綴る「DIARY」、アイデアを書き記す「IDEA」の3分冊で構成される新スタイルの手帳だ。2016年版では、「DIARY」の中に書き出しておけばリマインドすることが出来る「プロミスリスト」のページが加わるなど、内容も年々改良されている。

プロジェクト管理でチームリーダーをサポート

 手帳の老舗メーカーとして知られるダイゴー株式会社の『プロジェクトダイアリー』は、その名の通り、プロジェクト管理ができる手帳だ。プロジェクトを作業・項目ごとに記入することができ、各工程の期間や進捗が把握しやすいため、工程管理・生産管理等に活用できる。チームやプロジェクトで仕事を行う際に、メンバーが担う作業やチームが抱える課題別に進捗管理ができるので、チームリーダー向きとも言えるだろう。ミーティングで各メンバーの業務の進捗状況をヒアリングする際にも、きっと役立つにちがいない。

 同じくプロジェクト管理に力を発揮するのが、『ガントチャートダイアリー』(株式会社アートプリントジャパン)だ。ガントチャート(Gantt chart)とは、プロジェクト管理や生産管理などの工程管理に使われる表のこと。この手帳の一番の強みは、プロジェクトの各段階を作業単位まで細かく記入することができるフォーマットにある。縦軸にプロジェクト名を、横軸に日時をとって、矢印で「期間・進捗状況等」を視覚的に把握できるため、非常にわかりやすい。プロジェクト管理をする人には、ぜひオススメしたい手帳だ。

デジタルにはない紙の手帳の利点とは?

 その他にも、「仕事」と「プライベート」、「個人」と「チーム」など、2つの異なる予定を上手に管理できる『ダブルスケジュール・ダイアリー』(株式会社デザインフィル)や、 片面1週間バーチカル+片面メモで、収納にも便利なポケットタイプの『仕事計画』(株式会社LACONIC)、ショットノートアプリと連携させることで、ノートをスマホで撮影して取り込むことができる、定番のロングセラー『「超」整理手帳』(株式会社講談社)など、個性的かつ進化した手帳が続々と発売されている。

 紙の手帳のメリットは、開いて全体を俯瞰することで見たい情報にすぐにアクセスでき、しかも一度に見られる情報量が多いところだろう。書式に縛られるデジタルとは違って、手書きなら狭い範囲でも自由に情報が詰め込められる。『モーメントプランナー』など今回ご紹介した手帳の多くは、手書きならではの利点を活かし、デジタルとの差別化を図っているが、もちろんデジタルにはデジタルにしか実現できない領域もあるため、紙の手帳とデジタルをうまく併用している人も少なくないようだ。

 最近は3月始まり・4月始まりの手帳も増えており、今まさに大型文具店・雑貨店の手帳売り場は、会社帰りのビジネスマンで賑わっている。新しい年度が始まるこの季節、気分を入れ替えるためにも、ぜひ手帳を購入してみてはいかがだろうか。

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