政治・経済

 ほとんどの企業の4―6月期決算発表は8月14日までに終了した。「期末から45日以内」という東証ルールにのっとったもので、例外扱いされる銀行、保険業各社も既に発表を終えている。もちろん、好決算を受けて、既に急騰したものも多く、いったん織り込み済みの格好となっているが、バリュエーション面で割安感を残す銘柄については、単発の人気にとどまらないのが例年の傾向でもある。まして、発行企業側の保守的姿勢から、依然、業績予想が低く抑えられているものも決して少なくない。

 まず、中間期(4―9月)営業利益予想に対して、4―6月期実績の進捗率が80%を超える企業としては、共英製鋼(5440)、セガサミー(6460)、三菱ガス化学(4182)、SANKYO(6417)、ユナイテッドアローズ(7606)、マツダ(7261)などが挙げられる。これらとは基準が異なるが、戸田建設(1860)は、滑り出しの3カ月だけで、3月期通期の経常利益や純利益の計画を上回ってきた。戸田建設は「当社は今週1週間夏休みで、担当者も19日からの出社となる」とのこと。

 実際のところ、この手の応答が多くて苦慮したが、上期営業利益に対する進捗率82%(通期計画に対しても64%)のSANKYOに話を聞いたところ、「当社の事業に季節性はないが、パチンコ・パチスロ機の大型商品が売り上げに立った四半期の利益が膨らむ。4―6月は『ガンダム』が貢献した。進捗率が高いからといって、最終的に増額修正になるとは限らないが、計画線をやや上回ったことは事実だ。来期以降も毎年、核になる大型商品を出せるよう取り組んでいる」(SANKYO・経営企画部)とのこと。配当利回り3・3%で、9月中間配当りも意識されてくる。

 一方で、通期予想を増額修正した銘柄にも目を向けたい。期の早い段階で増額実施した企業は、その後も再増額を繰り返すケースが、まま見受けられる。特に、事前のアナリスト予想を上回るポジティブサプライズ銘柄が注目だ。PER10倍程度までのものを拾うと、日本合成(4201)、出光興産(5019)、神戸製鋼所(5406)、アサヒHD(5857)、マクニカ(7631)など。やはり、「担当者が夏休み」(アサヒHD)、「10―18日は夏季休業」(マクニカ)といった具合ながら、アサヒHDは貴金属リサイクルで金、銀、プラチナの販売価格が想定を上回って推移。通期計画の増額幅は、中間期の増額幅を下回ることから再増額余地は大きそう。

 もう1つの着目点は、増額修正したことによって、今3月期最高益更新が見込まれる企業。マネックス証券によると、極東開発(7226)は23年ぶり、TOTO(5332)は24年ぶり最高値となる。極東開発は、PER13倍台、PBR(株価純資産倍率)0・7倍台だ。

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