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進次郎に怒りの説教食らったJA全農の四面楚歌――農林水産省

 自民党の小泉進次郎・農林部会長が9月29日に党本部で開いた農業改革に関する会合で、農家が農産物を出荷する際に負担する手数料をめぐり、全国農業協同組合連合会(JA全農)の幹部を「誤っている」と、あからさまに批判する場面があった。

 この日の会合では、JA全中やJA全農、農業者に対するヒアリングを実施。その際に、農事組合法人「さんぶ野菜ネットワーク」の下山久信事務局長がJAグループの幹部を徹底的に糾弾した。

 特に農家が農協に支払う手数料について「何が1円でも生産者の手取りを増やすだ。それならJAが取る手数料を値下げすべきではないか」と大声で批判。出席したJAグループ幹部に対し、「もっと現場を歩きなさい。小泉部会長が全国キャラバンやっているんだから、おたくらもやった方がよい」とまくし立てたのだ。

 ただ、JA側も黙っていない。下山氏の意見に対し、JA全農の神出元一専務は「手数料は(農協の)従業員や家族を養う財源で、簡単に切るのは賛成できない」と反論。徹底抗戦の姿勢を示したのだ。

 だが、この神出氏の発言に不快感を示したのが小泉氏だ。会の締めくくりで、「(神出氏の発言で)手数料で食っているのがJAグループという意識があるなら、それは問題だ」と批判。議員や農水省幹部、マスコミなど100人以上が詰めかけた会場で公開説教が始まったのだ。最後には「農家が食べていけるから農協職員も食べていけるという認識で改革に取り組んでほしい」と苦言を呈し、会を締めくくった。

 小泉氏は会合後、報道陣に「農家があるから農協があると、心から思っていることを、なかなか農協から聞けない。それが聞けるようにならないと、農業改革は終わらない」とあきれたように吐き捨てた。

 もはやJA全農は四面楚歌状態になりつつある。安倍晋三首相や菅義偉官房長官からも改革すべきと名指しで指摘され、JAグループを統括する全国農業協同組合中央会(JA全中)との距離感も生じている。今回の部会での神出氏の発言には農水族の議員もあきれた様子。フォローするのは元JA全中幹部の山田俊男参院議員くらいという寂しい状況になっている。

 
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