マネジメント

富裕層専門のカリスマFP 江上治

どこを、何を、目指して歩んでいるのか

 できる営業マンとダメ営業マンとの違いの第一は、自分がどこを、何を目指している人間なのか、分かっている・いない、の差にある。

 年収3千万円を稼ぎ出す営業マンは、それが分かっている人間であるし、そういう人間になるための手段・方法を考え出している。

 つまりできる営業マンは、自分の目的、到達点を明確にして、そのためにクリアしていくべき目標を設定しているのである。

 要は人生のロードマップ(到達点まで歩むべき戦略地図)を持ち、目的に向けて着々と歩いているのである。

 優れた経営者が、経営ビジョンを持ち、そのビジョンを実現するために中長期の計画を立て、年度ごとの目標を着実に達成していく姿によく似ている。できる営業マンとは、優れた経営者のミニチュア版なのである。

 優れた経営者のロードマップとして例に挙げれば、私のメンターである、アースホールディングの國分利治社長は、「日本一の美容サロンにする」というビジョンを持ち、これを達成するために「100人の経営者をつくる」ことを目標に設定している。現在、経営者は70人を超えており、着々とビジョンの実現に進んでいる。こうしたロードマップがなければ、社員も不安であり、力が発揮できない。

ロードマップはこうして作る

 会社で言えば社員が不安になってしまうレベルなのだが、営業マン個人で言えば、ロードマップのない人生は、自分がどこに向かっているか分からない。これはつまり、どこに向かって進んでいるかが、さっぱり分からない難破船のようなものである。危険な人生と言っていい。

 ロードマップは、頭の中で考えるだけでなく、実際に紙に書いて作り上げるほうがいい。作り方は、私の著書『年収1億円手帳』(経済界)に詳しいが、タテ軸を行動、ヨコ軸を計画とした大きなグラフにまとめるとよい。

 ゼロ地点(タテ軸と横軸の交点)から斜めに中央を貫く1本の線を描き、終点に目的を、途中に目的を達成する目標をいくつか書き入れるのである。

 ただ、ロードマップをつくり、行動するだけでは成長しない。必ず、折々の目標の結果を基準の高い人に評価してもらい、次の行動や目標を修正しながら進む必要がある。

 私のセミナーに集う人たちは、年に一度、ロードマップを定め、1年間の目標を決める「年収1億円手帳合宿」を箱根で行っている。

自分のロードマップを公開することも重要だ

 合宿でみんなの意見を聞き、修正するべきは修正しながら、進もうとしているのだ。

 やはり、自分だけで考えていると、自分の低い基準でロードマップを設定してしまいがちになる。この危険を犯さないためである。

 私が見れば、この人はもっと高い目標を持てるのにということもある。そう感じた場合には、一緒になって考え、より現実的なプラン、ロードマップに作り替えていく。

 ロードマップを実現していくためには、あえて公開することが重要な要件である。なぜなら仲間は、あなたがどんな人生の目的を持っているかを知ることになるからだ。

 そうすると、自分が見聞きした情報や会った人の中で、あなたの人生の目的を達成するのに必要なものがあれば、進んで紹介してくれることにもなる。当然ながら、目的へ向かうための目標はどんどん達成しやすくなっていく。レベルが上がっていくのである。

 とてつもなく稼ぐ人はロードマップを定めそれをより基準の高い人に評価してもらい、さらに仲間と共有することで、常に高い目標をクリアし続けているのである。

今号の流儀

破綻したくなければ、人生のロードマップを持ちなさい。

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