マネジメント

DeNA

謝罪会見で沈痛な面持ちのDeNA幹部

  DeNA(ディー・エヌ・エー)が運営するまとめサイトが、他サイトから得た根拠のない情報の掲載や、無許可で記事や写真の転載を行った件に関して、同社社長兼CEOの守安功氏、経営企画本部長の小林賢治氏、そして創業者で現会長の南場智子氏が謝罪会見を行った。DeNAは現在、自社のキュレーションプラットフォームサービスで運営する10のサイトの記事すべてを、非公開とする処置を取った。

 DeNAは2014年9月にキュレーションプラットフォーム運営会社のiemo、ペロリを買収するなどして、メディア事業に力を入れてきた。問題を引き起こした背景として守安社長は、主力のゲーム事業の伸びが鈍化する中、新規事業の成長を急ぐあまり運営体制が十分でなかったことなどを挙げた。

 ただ、そもそもまとめサイトとは、特定のトピックスに関してネット空間上にある雑多な情報から、有益なものを集めて分かり易く読者に提示するものである。著作権侵害を一切行わずにコンテンツを作るのは、はっきり言って至難の業だ。最近、どこかで見たような中身の薄いネット記事が氾濫しているのも、こうしたサイトが増えていることと無関係ではない。

 今回、外部ライターに対して、著作権侵害を避けるためのマニュアルが存在していたことも問題視されているが、つまりDeNA自身もそうしたリスクは認識していたということだ。リスクを認識し、それなりの対策を打つ傍ら、問題が発生した場合に運営者側の責任は問われないとの姿勢をこれまでは取っていた。大いなる矛盾と言わざるを得ない。

 今後は第三者委員会からの調査結果報告を待ち、社内の編集体制を含めた見直しを行うという。ただ、まとめサイトそのものが上記のような性質を持つ以上、DeNAのような一部上場企業が手を出すには、コンプライアンス上やはりリスキーである。

 DeNAの件を受け、サイバーエージェントやヤフーなど、他の大手サイト運営者も関連コンテンツのチェックを始めている。今回の問題によって、粗悪メディアが駆逐される流れは生まれるのだろうか。(文=吉田浩)

 

 

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