経済界大賞

経営からは身を引き第二の人生は社会貢献

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社会貢献賞
宗次德二 壱番屋創業者

 名古屋の地下鉄栄駅からすぐのところにある「宗次ホール」。誕生から10年、名古屋を代表するコンサートホールとして、毎日、クラシックコンサートが開かれる。このホールの周辺を毎朝掃除するのが、生みの親である宗次德二氏の日課となっている。カレーハウスCoCo壱番屋(社名は壱番屋)の創業者だ。

 恵まれない少年時代を送った宗次氏が直美夫人と一緒に喫茶店を開いたのが1974年。ここで出したカレーが好評で、カレー専門店を出すことを決意し、78年にカレーハウスCoCo壱番屋の1号店をオープンした。

 現在、CoCo壱番屋は国内1200店以上に増えた。海外店舗や他業態店を含めると、壱番屋の店舗数は1500店に迫る。売上高は449億円に達し(前5月期)、2004年には上場も果たした。

 経営手腕への評価も高いが、それ以上に鮮やかだったのは身の引き際。02年に代表権のない創業者特別顧問に退いてからは、経営に一切口出ししない姿勢を貫いた。15年には、夫婦の持つ壱番屋株をすべてハウス食品に売却、株主でもなくなった。

 経営を退いてから力を入れているのが社会貢献活動。引退翌年にNPO法人イエロー・エンジェルを設立。「営利を目的としない形で、純粋に世の中のお役に立つことで私のこれまでの人生の恩返しをしようと考えました」と宗次氏。

 クラシック音楽普及のため、小中学校への楽器寄付や、五嶋龍、葉加瀬太郎ら音楽家へのストラディバリウスの貸与などを行っている。そして私財を投じて宗次ホールも建設した。

 音楽支援以外にも、「人生(経営)の成功は早起きに始まる」と始めた早起き実践活動の支援や、向こう三軒清掃運動など、さまざまな社会貢献活動を行っている。

 このような活動に加え講演で全国を飛び回るなど、宗次氏は充実した第二の人生を生きている。

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