経済界大賞

小栗一朗氏は地域貢献に情熱を傾けるトヨタのトップディーラー

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優秀経営者賞
小栗一朗 NTPホールディングス社長

 「当社はクルマを売る会社としてスタートしましたが、今では『人に素敵を届ける』を経営理念とする会社となりました」と語るのは、昨年創業60周年を迎えたNTPホールディングスの小栗一朗社長。NTPとは「Nice To People」の略だという。

 同社は名古屋トヨペットなどを傘下に持つ持ち株会社で、トヨタの独立系ディーラーとしては最大の売り上げを誇る。これまでの累計台数は200万台を突破した。

 トヨタのお膝元ということもあり、名古屋トヨペットはトヨタディーラーの「実験場」にもなっている。顧客の乗ったクルマが入ってくると、入り口のカメラがナンバーを読み取り、顧客名が社員の持つ端末に表示される。これなどほんの一例だが、IT化や効率化のさまざまな試みがここでテストされ、全国のディーラーへと広がっていく。

 地域貢献にも積極的に取り組んでいる。名古屋国際空港(セントレア)の近くに「マリーナりんくう」というマリーナがある。全国トップクラスの設備を誇るが、運営するのはNTPホールディングス。かつては定期航路の港だったが、航路が廃止になったため、地元の常滑市から要請を受け、マリーナを開設した。

 「経営理念の“素敵を届ける”相手は、お客さまだけではなく、地域社会や社員とその家族も含まれます。その理念に沿って、マリーナの運営を決めました」と小栗社長は振り返る。

 こうした地域貢献は、長年、地元に密着した企業ならではのものだ。

 「地域に貢献して安定した社会が生まれれば、そこから恩恵を受けることができる。ただし、それには長期的視野が必要で、創業家だからこそできること」(小栗氏)

 地元のためにやれることは何でもやるという姿勢は多くの人たちの共感を集め、小栗氏は名古屋の若手経営者の兄貴分として慕われている。

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