経済界大賞

多数のアスリートを支援し、選手を起用したCM戦略でブランド向上

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優秀経営者賞
村井 温 綜合警備保障(ALSOK)会長

 輝かしい好成績に沸いたリオ五輪であるが、選手が活躍した企業のひとつが綜合警備保障(ALSOK)だ。リオ五輪に送り出した選手の数は8名。大会4連覇を達成して国民栄誉賞を受賞した伊調馨選手(女子レスリング)をはじめ、獲得したメダルは金が2個と銀が1個。その選手たちがコマーシャル(CM)に出ることでALSOKの知名度は一挙に上がった。

 CSR活動の一環としてスポーツ振興に積極的に取り組んでいる同社であるが、村井温会長は「採用した選手が五輪に出場してメダルを次々と獲得できたのは偶然で、運が良かっただけです」と謙遜する。

 最初に採用した選手はアトランタ五輪の競歩選手で、次のシドニー大会では別の競歩選手とレスリング選手を支援。これまで延べ32人のオリンピアンを輩出し、メダル数は金7個、銀5個の合計12個でメダル獲得率は3割7分5厘だ。そして支援と同時に広告塔として選手をCMに起用、大きな話題を集めたのは柔道の井上康生選手からだ。

 「選手の知名度はあっても会社名はあまり関心がない。それでは会社として意味がないと思ってCMに起用、“1.2.3.4・アルソック”、の軽妙なリズムで踊るCMはとても評判が良く、選手も楽しんでいます」

 CM効果は抜群で、主力のホームセキュリティを中心に業績アップに大きく貢献している。気になるのは給料以外のコストだが、「練習場は一切なく、選手はそれぞれの母校などで鍛練しています。そこには恩師やコーチもいればマシーンもあるので最適の練習場です。当社と関わるのはCM撮影と壮行会などで、後は自由にやっています」

 東京五輪まであと3年。ALSOKはオフィシャルパートナー(セキュリティサービス&プランニング)として大会警備の中核を担う。「引き続きアスリートたちの挑戦を支援するとともに、メダル獲得でも貢献していきたい」と楽しそうに語る。

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