文化・ライフ

学生やサラリーマンに人気のガチャガチャグッズ

コップのフチ子

コップのフチ子

 数百円程度で手に入る、ガチャガチャでも売ってそうなおもちゃ的なグッズが、学生さんやサラリーマンたちに受けています。今回は、そのあたりを勝手に分析してみます。

 5年前に発売され流行した、コップの淵にミニチュアの人形をつける「コップのフチ子」さんを企画した、株式会社奇譚クラブ(きたん)は今でも一番元気が良く、現在でも次々と、「なるほど~!」という面白グッズを出して続けています。

 昨年には、都内ショッピングセンターパルコにて、ガチャガチャを120台も設置して、「大人のフィギュア展inパルコ」を開催するほど積極展開。スマホスタンドの「おふとんシリーズ」やコップの淵につける「ぷちっと猫」、サラリーマンのミニチュアでコップにつかまり落ちそうな「生きる、がけっぷち」シリーズなど続々と開発しています。http://kitan.jp/

 また、著者も購入しましたが、ハイテクグッズも出していて、2016年11月に発売したお風呂WATCH 2が人気となっています。

 一個300円で6種類の色での展開です。写真のように、お風呂やジムなどのロッカー鍵をモチーフとした、デジタル時計です。

 普段仕事では、ちょっと恥ずかしいですが、仕事終わりの飲み会の際などには付けています。友人からは「ロッカーキー着けっぱなしだよ!」と言われ、「いやいや、これ時計なんだ」というような感じとなります。この時計、なかなか良く出来ていて、年月日と秒数まで設定できるのです。

温泉Watch

お風呂WATCH 2

 本来はガチャガチャ用として開発しているのでしょうが、Amazonなどでは、価格が高騰して千円以上となったり、普通にネット通販でも買えるように、同社が販売しているの点が抜かりありません。そのため、きちんと保証までつけています。

ガチャガチャグッズは国際空港でも人気

 また、ガチャガチャが活躍している面白い場面として、国際空港があります。外国人が空港で自国通貨に両替する際に、小銭は両替対象になりません。それなら、日本のおみやげにガチャガチャで小銭使っちゃおうという需要を狙って、大量設置しているのです。

 商品自体も意外と使えて、きちんと作られていて、小銭で買えて、ガチャガチャが無くてもAmazonなどでも買える、誰でも気軽に買えるところを考えての展開であればなかなかのものだと感じます。

 ダイソーなど百円ショップとも少し違うコンセプト、割り切った商品戦略、流通戦略は、大手メーカーには真似のしにくい部分です。大手企業は腰が重く、動きがゆっくりなので、クイックに開発、流通させるのは難しい。バンダイがタブレットケース「セーラームーンプリズマコンパクト」、タカラトミーがストラップの「妄想おねえさん」シリーズ(ホットドックにお姉さんが挟まれている)などのガチャガチャグッズを出していますが、突出感、突き抜けが足りないように感じます。

 若者でも、さすがに数百円の時計やグッズなら気軽に買えますし、インスタグラムにおしゃれに加工した画像をアップすることも出来るでしょう。

 今後は、こういった、大企業では馬鹿にされそうなアイデアでも、大胆な発想で商品化する企業が活気づく時代になるのでしょう。日本人の斬新なアイデアが楽しみです。

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山本康博(やまもと・やすひろ):ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役、ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、JT、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは52本製作。1年以上継続した商品を計算すると打率3割3分、マーケティング実績30年。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、英語著書『Stick Out~a ninja marketer~』(BVC)など。

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