文化・ライフ

スタンディングワークで集中力アップ

 机は、座って仕事するためのものという考えが当たり前だと思っていませんか。それが、変わりつつあります。

 ボタン1つで簡単に昇降させることができる機能付きデスクが、密かに流行りつつあります。人間一人ひとりそれぞれの体格が違えば机の高さも違っていいはず。腰痛持ちの人や妊婦さん、車椅子の方など、一時的に立って体を動かすときや、気分転換したいときには最高の機能です。

 たとえば、机が6個繋がっていて、全部カウンター位置の高さにしたら、今流行の立ちながら短時間で集中力がアップするミーティングや、年末の飲み会も出来るかもしれません。用途次第で幾通りにも使え、ヒットの正体として必要な「一石4鳥」になっているとも言えます。

 しかも、今回ご紹介するデスク(プラス社製WO-127H)は、昇降時に圧がかかると止まる安全性も備わっていて、15万円程度と意外に安いのが特徴です。

スタンディングワークでアイデアが沸く

第8回写真1

PLUS社製の昇降デスク、高さやパーテーションなどパーツも豊富(PLUS社カタログより)

 

 ずっと座りながら作業をするというのは、体にとってあまりいいことではありません。特に腰痛持ちの人であればなおさらです。数時間に一度、休憩を入れることが体にいいとされています。

 しかし、座り続けることがいけないと言われても、頻繁に仕事を中断するわけにもいかない・・・。そんな時に、このデスクは立ちながら仕事ができるので、中断せずとも作業を続けることができます。

 立って仕事をすることで物理的に視点が変わります。今までデスクのPCや書類等しか見えてなかった視線が、立つことによって広く見渡せるようになります。仕事をしている仲間やオフィス内を見渡すことで、今まで狭くなっていた視点が広くなり、止まってしまっていた思考も柔らかくなるかも。

スタンディングワークは社員の遊び心も刺激

第8回写真2 先述したようにこの机は、アイデア次第でいろいろな使い方ができます。ちょっと高めのカウンター式にして、仕事では短時間の集中ミーティング、仕事終わりに年末の飲み会、コーヒーなどを飲みながら雑談形式のブレーンストーミングなどなど。時間を決めて誰かが立つ、というのも面白いかもしれません。

 このように今まで決められた、動かせない椅子や机が普通であったオフィスが、自ら造り、動かせ、カスタマイズできるものになることによって楽しく働くことができます。

 高さが変わる机は外国の企業では勿論、小学校でも導入しているところもあるようです。仕事や勉強は座ってやるという考えが変わる時も近いかもしれません。

※本連載の記事一覧はこちらから

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 (やまもと・やすひろ):ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役、ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、JT、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCM52本製作。1年以上継続した商品を計算すると打率33分、マーケティング実績30年。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や連載寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、英語著書『Stick Outa ninja marketer~』(BVC)など。

 

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