文化・ライフ

117_20130917_01 68回目の終戦記念日を迎え、お盆も越した8月17日、弊社創業者であり、「経済界」主幹の佐藤正忠が永眠しました。85年の生涯でした。

 8月に入り、暑い日が続いていたこともあり、軽い肺炎をわずらい、念のためにと入院療養中の身でした。その日も、いつも以上に落ち着いて治療を受けることができ、さらに点滴が外れるなど、快方に向かっていることを感じていました。うれしいことに、19日に退院できることも分かり、ベッドでまどろむ主幹に退院日が決定したという報告をすると、私に向かい、少し微笑んで返しました。

 ただ、今思い返してみれば、一線を引いても、まだまだ強く感じられた主幹独特のエネルギーが、少し弱くなっていたのかもしれません。その夜も、食事をとって、ひと言「おいしかった、ありがとう」と家族に告げてから、気持ちよく眠りに入っていきました。そのまま、穏やかに、静かに旅立っていきました。

 旅立つ主幹の寝顔は、あの波乱万丈の生涯を過ごした人とは思われぬほど穏やかで、優しく、ほんの少し眠っているだけの表情をしていました。もうこれで、苦しいこと、痛いこと、つらいことなど何もないのだと思えば、娘としてこんなにうれしいことはありません。
 もうあの声を聞けない、もう怒鳴られることもない、もう一緒に笑うこともできないことを考えれば、深い悲しみがこみ上げてきますが、佐藤正忠が私たちに残してくれた言葉や志は、私たちに勇気を与えてくれます。

 佐藤正忠が活躍した時代は、戦後の復興を果たした時代でもあります。日本の経済界も、政治家や官僚たちとともに世界に再び飛び出した時代でもありました。日本を引き上げ、押し上げた彼らの世代から私たちはまだまだ学ぶことが多いのかもしれません。

 昭和の時代から日本経済を見続けてきた弊社も、来年創業50周年を迎えます。私自身、まだまだ若輩者ではございますが、故人の遺志を引き継ぎ、日本経済の発展に寄与していければと考えております。

 これまでのご厚情に感謝申し上げ、倍旧のお引立てを賜りますようお願い申し上げます。

経済界 代表取締役社長 佐藤有美

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