文化・ライフ

「困った時の神頼み」に効果はあるのか

八木さんPHOTO2

(やぎ・りゅうへい)リュウ博士。1975年、京都市生まれ。Doctor of Philosophy(Ph.D.)の学位をもつ科学者にして、触覚型の霊能者。2006年11月、博士論文の執筆で追い込まれていた深夜、寮の自室に仏様の映像が現われ、メッセージを聴く神秘体験をする。以来、見えない“気”に敏感になり、霊的な能力が開花する。富士通研究所シニアリサーチャー、北陸先端科学技術大学院大学・客員准教授を歴任、青山学院大学でマーケティングの教鞭をとった後、現在は、「リュウ博士」として、ブログやセミナーで見えない世界について、心理学・統計学の視点と、自身の霊能力の視点をあわせたいままでにない説明が好評を得ている。16年7月に出版した『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(サンマーク出版)は25万部超のベストセラーに。

  仕事、恋愛、お金、健康など、人生の難題にぶつかったとき、人は神様にお祈りをする。仮に苦境を脱したとしても、神頼みが本当に効いたのか、正確に知る術はない。

 ただ、少なくとも人が感じる幸福度と神頼みの間には、関連性がありそうだ。

 40代の男女400人を対象に行ったアンケート調査「神社とお金と幸せの関係」の結果が面白い。神社への1年間の参拝回数がゼロの人は、参拝している人に比べて年収に関係なく幸福度が低いこと、年に2~3回参拝している年収500万円未満の人のほうが、全く参拝しない年収1500万円以上の人より幸福度が高いこと、年3~6回ほど参拝している人の幸福度は、年収1000万円以上稼ぐ人の幸福度と変わらないこと、等々が明らかとなった。

 調査を行ったのは、25万部超のベストセラー『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(サンマーク出版)の著者、八木龍平氏。「参拝を熱心に行う人は社会貢献の意識が高く、おそらく年収にもプラスの影響が表れているのではないか」という仮説を検証したかったのだという。

 これらの結果から八木氏は「高収入と幸福が両立している人は、神社に参拝している」「収入に関係なく、神社に参拝すると幸福になりやすい」と著書の中で説く。

[4/28開催]リュウ博士の成功の流れにのる神社セミナー

 ただ、調査からは「年に7回以上参拝する人の幸福度は逆に落ちる」ということも分かっている。理由について同氏はこう解説する。

 「神様のご利益を頂戴したいという思いが強すぎるのは、依存し過ぎて自立できていないということも示しています。人生に対してコミットする意識を高めるのが参拝の効果なので、あくまで自立のためのちょっとした支えと位置付けるのが良いでしょうね」

 人生の転機に意識する「神社の存在」

  歴史上の偉人、著名な政治家や経営者など、成功者たちの多くは神社への参拝を重視してきた。彼らに倣うと何やら良いことがありそうだが、これまで参拝をあまり意識してこなかった人はどこにお参りすればよいのだろうか。

 「一番簡単なのは、家や職場など、土地に縁がある近所の神社に行くことですね。あとは、人生の転機を過ごした場所の神社にはすごいご縁が生まれます。転機は何でも良いのですが、何かしら挫折したり行き詰ったりしたときに、ふとそこに神社があることに人は気付くものです」

 八木氏によると、「気付く」というのは「お参りしたいなあ」程度の感覚で良いという。近所にあっても、それまで気に留めなかった神社の存在を意識する瞬間が訪れるのだとか。

 切羽詰まって必死の形相でお参りするというよりは、「何となくフラっと」程度の気持ちのほうが、神様が入り込めるスキマが自分の中にできると八木氏は語る。

 「現代社会に閉塞感を感じているビジネスマンの方は数多くいらっしゃると思いますが、神社を参拝して静かに手を合わせる時間を持つだけで、閉塞感のちょっとした出口ができるんです」

 健康心理学者として有名なケリー・マクゴニガル女史の説によると、人間の脳はストレスを感じると、それを抑制するために幸福な気持ちになるホルモンが分泌されるという。つまり、仮にストレスが溜まっても、放っておけば勝手に回復するようにできているらしい。

 「プレッシャーがかかった時に、“あ、ネガティブな出来事が起きたな、以上!”で済ませられると幸せになれますが、そうはいかないのが人間。クヨクヨ後悔して負のスパイラルに入った時、神社に行くことでリセットできるんです。神社参拝でなくてもたとえば皿を2万枚洗うとか、玄関をひたすら掃除するとかでも良いので、夢中になれることをするのがポイントです」

 どうやら、神社に行けばすべて上手くいくというわけではなく、自ら打開策を見つけられる状態になるという点が大事なようだ。

 「参拝によって自力でできなかったことが、他力で何とかできるようになる感覚になります。“やってみてください”としか言えませんが」

 神社参拝と人生の成功に関する八木氏のさらに深い解説は、4月28日開催の「成功の流れにのる神社セミナー」(経済界主催)で聴くことができる。

八木さんPHOTO4/28開催!「リュウ博士の成功の流れにのる神社セミナー」

お申し込みはこちらから

https://peraichi.com/landing_pages/view/jinjya

 

関連記事

好評連載

二宮清純のスポーツインサイドアウト

一覧へ

「ペイドライバー」と揶揄されるランス・ストロールの今後に注目

[連載]二宮清純のスポーツインサイドアウト

二宮清純の「スポーツ羅針盤」

[連載]二宮清純のスポーツインサイドアウト

理想よりも現実。手段よりも結果。東北楽天・梨田監督の戦いぶり

[連載]二宮清純のスポーツインサイドアウト(第59回)

マラソンでメダル獲得目指す日本に妙案なき現実

[連載]二宮清純のスポーツインサイドアウト(第57回)

不世出の大投手、沢村栄治をめぐるスピードボール論議

[連載]二宮清純のスポーツインサイドアウト(第56回)

なでしこジャパン再建で高倉監督が着目したこと

米山公啓の現代医療の真相

一覧へ

見落としやすい薬の副作用

[連載] 現代医療の真相(第19回)

現代医療の真相

[連載] 現代医療の真相(第18回)

肺炎球菌ワクチンから見えるワクチン後進国日本

[連載] 現代医療の真相(第17回)

徘徊老人を受け入れる街づくり

[連載] 現代医療の真相(第16回)

サプリメント・ブームにもの申す

[連載] 現代医療の真相(第15回)

インフルエンザ予防接種は受けるべきか

吉田たかよしのビジネス脳の作り方

一覧へ

ネット検索の集中力は「独り言」で高まる!

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第20回)

ビジネス脳の作り方

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第19回)

壮大な目標を立てると努力しない人材になる!

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第18回)

部下の才能を褒めるとダメ人材に育つ!

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第17回)

株取引の損得は男性ホルモン量で決まる?

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第16回)

アルツハイマー病は脳の糖尿病!?

CEOのゴルフ

一覧へ
eyecatch_CEOgolf_new

[連載] CEOのゴルフ(第19回)

腰と肩を同じように回すから飛距離が出ない

[連載] CEOのゴルフ(第18回)

右足の力で飛ばすには左股関節の「受け」が必要

[連載] CEOのゴルフ(第17回)

直線的に振り下ろす感覚がスライスの原因

[連載] CEOのゴルフ(第16回)

切り返しで下へ力を加えることが飛距離の源泉

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

「日本初」にこだわる男のユニークな発想とビジネス――佐野秀光(情報通信ネットワークグループ社長)

「損して得を取る」事業モデル  不動産登記情報を扱う「登記簿図書館」をご存じだろうか。 かつては法務局でしか取得できなかった登記簿情報がオンラインで簡単に取得でき、かつ、法務局では対応できないさまざまなサービスを提供するというものだ。保有登記情報は全国2450万件、会員数9500社を誇る。 この登記簿図書館を…

支持政党なし

外国人を中心に需要が高まるソーシャルレジデンスで快走―オークハウス

独自のプラットフォーム戦略で、外食産業の新たなスタンダードを創造する――きちり社長 平川昌紀

新社長登場

一覧へ

「技術立脚の理念の下、付加価値の高い香料を開発します」――高砂香料工業社長 桝村聡

創業から95年、海外に進出してから50年以上たつ国際派企業の高砂香料工業。合成香料では日本最大手であり、国際的にも6%以上のシェアを持つ優良企業だ。 100年弱の歴史を持つ合成香料のトップメーカー ── まず御社の特徴をお聞かせください。 桝村 1920年創業ですから、2020年に100周年を迎える…

桝村 聡

「ネット広告が変わってもクライアント本位の姿勢は変わりません」--バリューコマース社長 香川仁

「最新情報を発信、人と企業の働く環境を良くしていきます」--マンパワーグループ社長 池田匡弥

イノベーターズ

一覧へ

老舗コニャックメゾンがブランド強化で日本市場を深耕――Remy Cointreau Japan代表取締役 宮﨑俊治

フランスの大手高級酒グループ、レミー・コアントロー社の日本法人。18世紀から愛飲されてきた名門コニャックの「レミーマルタン」や世界有数のリキュール「コアントロー」をはじめ、スピリッツやウイスキーなど戦略的なラインアップを日本市場で展開している。同社の宮﨑俊治代表取締役に事業展開について聞いた。 &nbs…

20150609_INNOV_P02

デザイナーズ家具のEC販売で業界の“常識打破”に挑戦――リグナ社長 小澤良介

内装空間の総合プロデュースで想いをカタチに創り上げる――ユニオンテック社長 大川祐介

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸 教育部門と…

大学の挑戦

創立100周年を控えて「世界に貢献し、インパクトを与える人」の育成に努めます――西南学院大学・K.J.シャフナー学長

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

企業eye

一覧へ

社員の人間力を武器に5期連続増収を果たす投資用不動産会社――パートナーズ

パートナーズは全国の中古投資用不動産の売買仲介を手掛けている。2011年の創業以来、5期連続増収を達成。吉村社長は業績好調の原動力を「社員の人間力を養い、顧客満足度の向上に取り組む姿勢にある」と語る。── 数ある投資用不動産会社の中、独自の強みについて。吉村 当社では、社員の人間力を徹底的に磨きな…

企業eye

クラウドソーシングを活用した動画制作やオンライン動画制作プラットフォームを提供――Crevo

海外ビジネスの第一線で活躍した2400人のエキスパートを擁し、日本企業の海外事業を支援。

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界8月号
[特集]
会社が変わる時

  • ・伊藤秀二(カルビー社長兼COO)
  • ・星野佳路(星野リゾート代表)
  • ・森山 透(三菱食品社長)
  • ・笠原健生(クアーズテック社長)
  • ・駒村純一(森下仁丹社長)
  • ・小渕宏二(クルーズ社長)
  • ・大山健太郎(アイリスオーヤマ社長)
  • ・秋本英樹(リンガーハット社長)

[Interview]

 糸井重里(ほぼ日社長)

 クリエーターの僕が経営者になった日

[NEWS REPORT]

◆誕生10年! iPhoneは世界をこう変えた

◆インディ500とル・マンにF1 モータースポーツの経済効果

◆Jリーグ放送権喪失後の展開 スカパー! はどうなるか

◆売り手市場の就職戦線に笑うものなし

[政知巡礼]

 下村博文(衆議院議員)

 「教育立国こそが、国家として目指す道」

ページ上部へ戻る