文化・ライフ

卓球を観光コンテンツに

ピーチmurata

入団会見での江宏傑選手

 6月7日~11日、松江市総合体育館で平成29年度前期日本卓球リーグ松江大会が開催された。そこで1人の卓球選手が日本でのデビュー戦を飾った。

 その選手は、リオオリンピック台湾代表の江宏傑(ジャン・ホンジェ)選手。リオオリンピック銅メダリストの福原愛選手と結婚したことで注目されたが、この6月より「琉球アスティーダ」の選手としてプレーすることになった。

 琉球アスティーダは2013年、「沖縄から世界へ!」をテーマに沖縄で設立されたクラブチーム。主に実業団チームで構成される日本卓球リーグには15年に2部で参入した。また、同じく15年からは「就航地の一員でありたい」というポリシーを掲げるPeach Aviation(ピーチ・アビエーション)がスポンサー契約を結び、チームをサポートしている。

 松江大会に先立つ5月中旬、都内で江選手の入団会見が行われたが、その席上で、ピーチの井上慎一CEOは、「アジアスポーツ経済圏構想」を掲げ、アジアのスポーツツーリズムの需要を喚起する取り組みを進めることを明らかにした。

 ピーチは那覇から台北、香港、バンコク、ソウルに就航しており、卓球を沖縄の観光コンテンツにしていく方針。その一環として、琉球アスティーダをサポートしていくという。また、今回の台湾出身の江選手の獲得は、「アジアの架け橋足ろう」という同社の経営理念を象徴するものでもあった。

 松江大会において、男子2部の琉球アスティーダは、6チームによる1次リーグを2位で通過し、4チームによる上位決定リーグで優勝。チーム創設以来、初の1部昇格を決めた。江選手は全試合に出場し6勝2敗の成績を挙げて、2部の最高殊勲選手に選ばれた。

 江選手は2年契約で、18年秋開幕を目指して準備が進められているプロリーグ「Tリーグ」への参加を睨んだ獲得だったが、早々に結果が出た格好だ。

 今後、琉球アスティーダは、11月15日から開催される平成29年度後期日本卓球リーグ京都大会で男子1部リーグを戦う。1部リーグは全8チームによる総当たり戦だが、大会前に2試合分を充てて、各チームがホームで1試合、アウェーで1試合行うホームマッチが開催される。

 ホームマッチは、ホームチームの練習場や近隣施設で行われることが多く、チームの会社関係者や地域のファンが集まりやすい。1台進行で、なおかつ至近距離で試合を観戦できるため、リーグの盛り上がりに寄与している。1部に昇格したことで、琉球アスティーダも今秋、ホームの沖縄で1試合、相手チームの拠点で1試合を戦うことになる。

 1試合とは言え、日本リーグ1部の公式試合が開催されることは、卓球を沖縄の観光コンテンツにするためのまさに第一歩と言える。

 それだけに今回、琉球アスティーダが1部に琉球アスティーダが昇格できたことは、Peachが掲げるアジアスポーツ経済圏構想にとっても大きいと言えるだろう。

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