文化・ライフ

3歳の息子を連れてハワイに渡ったイゲット千恵子さん。慣れない土地での子育ては大変かと思えば、「ハワイで子育てできたことが最大の財産」と、多くの人に勧めているそうです。なぜハワイが子育てに適した土地なのか。詳しくお聞きします。

イゲット千恵子(Beauti Therapy LLC社長)ーー起業するなら日本よりハワイ

佐藤 イゲットさんは5年前にハワイで起業し、エステサロンやオーガニックオンラインショッピングなど、いくつもの事業を展開されています。かつては日本でもネイルサロンを開いていたそうですが、日本とハワイのビジネス環境は随分違うのではないですか。

20170307EGETT_P01

(いげっと・ちえこ)大学卒業後、外資系企業勤務を経てネイルサロンを開業。14年前にハワイに移住。5年前にハワイで起業、アラモアナでエステサロンを経営。このほか、オーガニック化粧品のみを扱うオンライン通販、自社ブランンド化粧品の製造販売・卸売りなど手広く展開している。

イゲット ハワイというかアメリカのいいところは、社会にいいものなら応援してもらえる、ということです。しかも女性やマイノリティーが優遇されているため、日本よりも女性が起業しやすいと思います。

 20年前の日本でネイルサロンを開業した時は、私ではマンションの一室が借りられず、父親の名前を借りて契約しました。でもアメリカでは、事業内容さえ良ければ女性だからといって断られることなんかありません。

 ただし、アメリカではいろんな問題が起きます。人種もさまざまですから、自分にとっての常識が相手にとっては常識ではないということもよく起こります。そんな問題をゲームをクリアするように解決していく。これが楽しい。型にとらわれることなく、自分のやり方で仕事ができる。これがアメリカのビジネスの魅力です。

佐藤 外から見ると、日本の物足りないところがよく分かるのではないですか。

イゲット 決断に時間がかかりすぎますね。これは主人もよく言っていることですが、日本企業とビジネスをしてもなかなか決まらないため、結局、よその企業と契約してしまう。スピード感がまるで違います。

 もうひとつ残念なのは、日本や日本人にはいいところがたくさんあるのに、アピールが下手なために相手にそれが伝わらないことです。本当にもったいないと思います。

イゲット千恵子(Beauti Therapy LLC社長)ーーハワイでの国際結婚、離婚ではなくメンバーチェンジ

佐藤 イゲットさんのような生き方に憧れる女性は多いのではないですか。日本でも起業し、ハワイに渡って素敵な人と結婚。さらには現地でも起業し、幅広くビジネスを展開しながら活躍するなんて格好いい!

イゲット 私自身も若い人たちのお手本になれればいいと思っていますし、アメリカで女性リーダーの育成プログラムを受講するなど、いろんなことを勉強しています。

佐藤 ハワイで国際結婚する日本人も多いそうですが、けっこう離婚率が高いとか(笑)。

イゲット 確かに。夫婦というのはパートナーです。一緒に暮らしていてもお互いの成長スピードが変わってしまうと、相手の変化についていけなくなってしまう。それが理由で離婚する人も多いようです。でも離婚という言葉を使いたくないので、私はメンバーチェンジと呼んでいます(笑)。

佐藤 息子さんはおいくつになりました?

イゲット 16歳です。

佐藤 ハワイでの子育ては大変ではなかったですか。

イゲット ハワイでの子育てをいろんな人に勧めています。ハワイにはいろんな人種が暮らしていますが、全米唯一、人種が仲良く混じり合って暮らしている州です。小さい頃から、この環境で暮らすことが、子どもにとっても大きな財産になります。もちろん英語も身につきます。授業料は高いですが、ここで暮らすことで国際的な人脈を、子どもだけでなく親もつくることができます。素晴らしい環境です。

〜対談を終えて〜

20170307EGETT_P02対談を読んでいただければ分かるように、イゲットさんはとてもハキハキした方で、お話しを聞いているだけで気持ちいい。こういう魅力的な女性が国際的に活躍することをうれしく思います。イゲット千恵子(前編)

関連記事

好評連載

二宮清純のスポーツインサイドアウト

一覧へ

米山公啓の現代医療の真相

一覧へ

見落としやすい薬の副作用

[連載] 現代医療の真相(第19回)

現代医療の真相

[連載] 現代医療の真相(第18回)

肺炎球菌ワクチンから見えるワクチン後進国日本

[連載] 現代医療の真相(第17回)

認知症・徘徊老人を受け入れる街づくり

[連載] 現代医療の真相(第16回)

サプリメント・ブームにもの申す

[連載] 現代医療の真相(第15回)

インフルエンザ予防接種は受けるべきか

吉田たかよしのビジネス脳の作り方

一覧へ

ネット検索の集中力は「独り言」で高まる!

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第20回)

ビジネス脳の作り方

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第18回)

人材育成のコツ ~部下の才能を褒めるとダメ人材に育つ~

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第17回)

株取引の損得は男性ホルモン量で決まる?

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第16回)

アルツハイマー病は脳の糖尿病!?

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

刺激を浴びて徹底的に考え抜くことで自らを変革する―― 鎌田英治 グロービス 知命社中代表

「創造と変革」を掲げリーダー教育事業を展開しているグロービス。未来が予見しづらい混迷の時代を迎え、まさに新たな時代を切り拓いていくリーダーが求められている。そのような状況を受けて、グロービスは昨年、新たに執行役員以上に限定したエグゼクティブ向けのプログラム「知命社中」を開設した。[PR]次世代を担う経営リーダ…

ワンストップで手厚くサイトの売却をサポートするサイトマ――中島優太(エベレディア社長)

「支持政党なし」をつくった男のユニークな発想とビジネス――佐野秀光(情報通信ネットワークグループ社長)

新社長登場

一覧へ

「技術立脚の理念の下、付加価値の高い香料を開発します」――高砂香料工業社長 桝村聡

創業から95年、海外に進出してから50年以上たつ国際派企業の高砂香料工業。合成香料では日本最大手であり、国際的にも6%以上のシェアを持つ優良企業だ。100年弱の歴史を持つ高砂香料工業── まず御社の特徴をお聞かせください。桝村 1920年創業ですから、2020年に100周年を迎える香料の専門メーカーです。基本…

桝村 聡

「ネット広告が変わってもクライアント本位の姿勢は変わりません」--バリューコマース社長 香川仁

「最新情報を発信、人と企業の働く環境を良くしていきます」--マンパワーグループ社長 池田匡弥

イノベーターズ

一覧へ

老舗コニャックメゾンがブランド強化で日本市場を深耕――Remy Cointreau Japan代表取締役 宮﨑俊治

フランスの大手高級酒グループ、レミー・コアントロー社の日本法人。18世紀から愛飲されてきた名門コニャックの「レミーマルタン」や世界有数のリキュール「コアントロー」をはじめ、スピリッツやウイスキーなど戦略的なラインアップを日本市場で展開している。同社の宮﨑俊治代表取締役に事業展開について聞いた。 &nbs…

リグナ社長 小澤良介 家具のEC販売から様々な展開へ

内装空間の総合プロデュースで想いをカタチに創り上げる――ユニオンテック社長 大川祐介

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸 教育部門と…

大学の挑戦

創立100周年、西南学院大学・K.J.シャフナー学長「世界に貢献しインパクトを与える人材を育てる」〜国際交流・就職支援・インターネット出願〜 

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2018年9月号
[特集]
この夏飲みたい日本の酒

  • ・総論 量から質へ“こだわり”が求められる時代へ
  • ・埼玉・秩父から世界一へ イチローズモルトの奇跡
  • ・家庭でも酒場でもレモンサワーが飲まれる理由
  • ・幕末からよみがえった都心の酒蔵 東京港酒造
  • ・本間哲朗(アプライアンス社社長)
  • ・伊豆で愉しむ野趣なワインと夏の富士
  • ・トップが薦めるこの夏のビール

[Special Interview]

 宮内義彦(オリックス シニア・チェアマン)

 「トップの器以上に会社は大きくならない」

[NEWS REPORT]

◆ヨーロッパに続け! 動き始めた日本の再エネ事業

◆東芝のPC事業を買収し8年ぶりに参入するシャープの勝算

◆日産―ルノー経営統合問題に苦慮するカルロス・ゴーン

◆大阪がエンタメで仕掛けるインバウンドと夜の経済

働きがいのある会社を総力取材

 人材育成企業20

 企業の成長戦略をクローズアップ

ページ上部へ戻る