文化・ライフ

ゲストの池内ひろみさんは、家庭問題コンサルタントとして活躍する一方で、「Girl Power」というNGOを立ち上げ、南インドの少女の支援を行うなど、幅広い活動を行っています。なぜ南インドに関わるようになったのか。後編では社会貢献活動についてお聞きします。

南インドで女性の健康と尊厳を守る活動

佐藤 池内さんは家族問題コンサルタントとして活躍される一方で、NGO法人「Girl Power」を立ち上げ、南インドの少女の支援を行っているそうですね。

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(いけうち・ひろみ)1961年、岡山市生まれ。32歳の時に離婚。95年から著作活動を行い、96年に「東京家族ラボ」を主宰し家族問題コンサルタントとして活動する。八州学園大学教授、内閣府後援女性活躍推進委員会理事なども務めている。

池内 途上国の少女の尊厳を守るプロジェクトを行っています。インド南部のタミル・ナドゥ州の少女は貧しく、生理の意味も30人に1人しか知りません。そこで現地のNGOと組んで、清潔で安全な生理用品を提供し、同時に女性の健康と尊厳を守るためのワークショップを開催しています。

 母親をがんで亡くした少女などは、生理の出血を見て、母親と同じがんだと勘違いして怯えて暮らしていました。生理や妊娠のメカニズムを知ることで、そういう不安がなくなり、とても喜んでいました。

佐藤 途上国の女性たちを支援するための組織なんですか。

池内 女性のベースアップのためのNGOです。そういう活動がやりたくて、安倍昭恵さん(安倍晋三夫人)たちに声を掛けてスタートしました。

 なぜ、海外の支援を行っているかというと、日本の女性にもっと日本の文化を知ってほしいからです。でもそのためには、世界を知らなくてはいけません。

 世界には5・3億人の字の読めない女性たちがいます。字が読めないため、地雷が埋設されている地区の注意を呼び掛ける看板を読むことができず足を失った少女もいます。また南インドでは女性の尊厳が認められておらず、レイプも頻発しています。

 そんな世界の女性たちのことを知ってほしい。そうすれば、日本に生まれたことがものすごく恵まれていることが分かります。

佐藤 国内ではどんな活動を行っているのですか。

池内 NGOとして、これをやらなければならないということよりも、何かやりたいことがある人がいたら、その人がリーダーになってプロジェクトを動かし始めるんです。ですから活動は多岐にわたります。女性のスタートアップ支援も行っていますし、各種セミナーも行っています。また薬物やアルコールの依存症の女性の支援を行っている支部もあります。

自分の意見と責任と覚悟を持った女性を

佐藤 情熱的な赤のタオルがシンボルになっていますね。

池内 イベントがあると、メンバーはみなこのタオルを持って集まります。最近ではオリジナル商品の開発にも取り組んでいて、昨年には「フランク三浦」とコラボして時計をつくり、メンバーに販売しています。

佐藤 ああ、フランク三浦! 大阪らしいパロディー商品で、しかも値段は本家に比べてはるかにかわいい。

池内 そんないろんな取り組みを通じて、女子力を上げていきたいと考えています。能力の高いハイスペック女子が増えてきましたが、せっかくのスペックを生かせていないケースも多い。女子力があれば、この問題はクリアできます。女子力とは、男にもてるということではなく、かわいげがありながら、自分の意見と、やりたいことに責任を持ち、やりきる覚悟を持つことです。

 女性の中には命令しかできない人もいますが、これでは物事はうまくいきません。でも覚悟があれば、頭を下げてお願いすることもできます。

 そんな女性が増えてくれば、日本の社会はもっと素晴らしくなると思います。


対談を終えて

20170404IKEUCHI_P02池内さんが離婚をされた20年前の日本は、子どもを抱えた女性が一人で生きるには今よりもっと厳しい社会でした。でも池内さんは、その苦労を感じさせないほどチャーミングです。だからこそ池内さんを慕ってGirl Powerに多くの人たちが参加されるのだと思います。池内ひろみ(前編)

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