文化・ライフ

「仕事ではファッションが大事」と言えば、大事なのは中身だと反論されるかもしれない。だが、「仕事では印象(インプレッション)が大事」と言い換えれば、おそらく異論は少ないだろう。「ファッションとは、その人の内面、在り方を表すもの」と考えれば、そのプライオリティは高まるはずだ。ファッションスタイリストジャパン(FSJ)でスタイリストを務める吉川浩太郎氏が、ファッションとの向き合い方、具体的なテクニックなどを、ビジネスパーソンに向けて伝授する。

ビジネスシーンにおける印象操作 1.似合うフレームは顔の輪郭で変わる

 今回は眼鏡の話をします。視力が悪い人にとってだけでなく、ファッションアイテムとしても重要な眼鏡ですが、どのような基準で選べば良いのか、迷っている方もいらっしゃると思います。

 ビジネスやカジュアルなど、シーンに合わせて眼鏡を変えたほうが良い、という話はよく聞きます。もちろん、それも大事なのですが、もっと重要なのは自分の顔の形にいかにあったものを選ぶかということです。

 まず、基本は眼鏡の中心に目の位置がくることです。両目の距離は人それぞれなので、実際に付けてみて、正しい位置にくるかどうか確認してみてください。

 次にフレームですが、ポイントになるのは縦幅と横幅、そしてフレームの形です。

 たとえば、丸顔の人の場合は、丸い形の眼鏡を着けるとより輪郭の丸さが強調されてしまうので、フレームは角のあるものが良いでしょう。また、上下の幅が広いと顔の縦幅が短く見えて、これも丸い輪郭が目立つ格好になってしまうため、上下幅が狭く細めのタイプを選ぶことをお勧めします。

 逆に、面長の人はフレームの縦幅が長めで、横幅が輪郭より狭くならないものにすると良いでしょう。四角い顔の人は顔の上下左右の距離が均等に近くなるので、スクエア型のフレームだとさらに四角が強調されてしまいます。また、逆三角形に近い輪郭の方は、フレームに丸みの入ったものを選ぶなどすれば、角張ったイメージを和らげることができます。

 個人的な好みはあると思いますが、眼鏡を選ぶ前に、ご自身の輪郭がどのタイプに当てはまるのかを考えてみると良いでしょう。

ビジネスシーンにおける印象操作 2.選択肢を持つことで楽に

 眼鏡の良いところは、すぐに着せ替えが可能だということです。ご自身の顔型の特徴を踏まえたうえで、たとえば年配の人に会うときは少しカッチリとしたもの、フランクな関係の人に会うときは多少色が派手でも大丈夫といった具合に、いくつか選択肢があると気持ちが楽になります。 

 昔と違って、眼鏡も今は「こういうものでなければ駄目」という縛りはほとんどなくなっています。確かに、ビジネスシーンなどでは、細いメタルフレームのほうがキッチリとした印象を与えるかもしれませんが、似合わない眼鏡をして相手に違和感を与えては元も子もありません。

 どんな眼鏡が良いかは、その方の職業や相手との関係性などによって変わるので、これなら絶対大丈夫ということは、一概には言えません。だからこそ、基本を押さえたうえでさまざまな眼鏡のお洒落を楽しんでみてください。

吉川浩太郎のワンポイントアドバイス

吉川さん写真ウエリントン型という台形に近いフレームの眼鏡が流行していますが、これなどは比較的どんな輪郭の方にも似合いやすくなっています。フレームは一見角張っているようにも見えますが、適度な丸みがあるので面長や丸顔でも輪郭がことさら強調されることはないと思います。

 (よしかわ・こうたろう)1981年5月19日生まれ。東京都日野市出身。紳士服専門上場企業で人事採用や接客業務を経た後、イメージコンサルタントとしてのキャリアを基に依頼者独自の良さを引き出すコーディネート事業を展開。プライベートカジュアルからスーツスタイルまで幅広い知識・提案に定評がある。化粧品会社、大手建機会社、生命保険ファイナンシャルアドバイザー協会(公益社団法人JAIFA)等で30~100名規模のファッション研修に携わっている。

「エグゼクティブのための インプレッションコントロールセミナー」(参加無料)
日時:2017年10月24日(火)15:00~17:00 

定員:各6名(男性限定)

会場:東京都港区白金台5-4-7 バルビゾン25番館4F(株式会社ファッションスタイリストジャパン 本社セミナールーム)
地図:http://mail.omc9.com/l/023G1X/weBOAKDI/

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