文化・ライフ

オーダースーツを半額で提供するRe.museの勝友美社長

201711月ミューズ 「若者が社会人になる前に、未来を投影できるようなスーツを作ってあげたい」

 オーダーメードスーツ専門店「Re.muse(レ・ミューズ)」の勝友美社長はこう語る。

 勝社長は、最近話題となっている業界では異色の女性テーラー。今回、成人式を来年に控えた若者を対象に、通常は20万円以上するオーダースーツを半額の10万円で提供するという太っ腹企画をぶち上げた。

 以前、本サイトでも取り上げたが、ミューズのスーツは着れば成功する「ヴィクトリースーツ」として、企業経営者などエグゼクティブを中心に高い人気を誇る(オーダーメイド業界に革新 顧客の人生を変える「ヴィクトリースーツ」とは )。あえてターゲット層ではない顧客に向けたキャンペーンを打ち出した背景には、若者を応援したいという強い気持ちがある。

 今回の企画は採算度外視。最低でも50人の予約が取れなければ損失が出るという。赤字については、勝社長自ら自腹を切って補填するという気合いの入れようだ。それでも実行する理由について

 「若者にとって、スーツは社会に出たら着なくてはいけないものという堅苦しいイメージがあるかもしれません。でも逆に、スーツのおかげで未来が開けたと思ってもらえたら、それこそヴィクトリースーツの名に相応しいと思ったんです」と言う。

 キッカケは、成人式を迎える弟のためにオーダースーツをプレゼントしたいという、とある女性顧客の思いを聞いたことだ。「頑張って人生で成功してほしい」という思いを込めたプレゼントは、特別な価値を持つに違いない。社会人としてのスタート地点で、多くの人にヴィクトリースーツを着てほしいという気持ちが沸き上がった。

 「私自身も以前はスーツというものに関心がありませんでした。女性用スーツでカッコいいと思えるものがなかったからです。でも、オーダースーツが気持ちを高めてくれることを業界に入ってから知ったので、同じように感じてくれる子もいるのでは、と期待しています」

勝友美社長の思い スーツを作る「体験」にも価値

 勝社長がもう1つ期待しているのが、自分のスーツを作るという「体験」を通じて、何かを感じ取ってもらえるのではないかということ。生地選びや採寸など、初めてオーダースーツをつくる若者にとっては、新鮮な体験となるかもしれない。

 さらにミューズの場合、独自の採寸ノウハウがあるだけでなく、顧客から人生の目的や理想の将来像などを徹底的にヒアリングして、製品を仕上げるのが特徴。若者向けの特別企画とはいえ、そこで手は抜かない考えだ。

 「私たちのスーツを着た子たちが3年後、5年後にどうなるのかが本当に楽しみです。今回は急きょ実行した企画なので不透明な要素も多いのですが、毎年続けたいと思います」

 申し込み受け付けは11月20日まで。成人式用にスーツを新調したり、プレゼントしたいと考えている場合は、検討に値するだろう。申し込みはこちらのフォームから行うことができる。

 

 

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