文化・ライフ

「仕事ではファッションが大事」と言えば、大事なのは中身だと反論されるかもしれない。だが、「仕事では印象(インプレッション)が大事」と言い換えれば、おそらく異論は少ないだろう。「ファッションとは、その人の内面、在り方を表すもの」と考えれば、そのプライオリティは高まるはずだ。ファッションスタイリストジャパン(FSJ)でスタイリストを務める吉川浩太郎氏が、ファッションとの向き合い方、具体的なテクニックなどを、ビジネスパーソンに向けて伝授する。

仕事における印象操作その1 着回して経済的負担を減らす

 前回、ワードローブの見直しについてお話ししましたが、では、最低限どのアイテムを何着ずつ持っていれば大丈夫なのでしょうか。

 個人差はあると思いますが、私なりの基準では、たとえばスーツであれば春夏と秋冬でシーズンごとに3着ずつ。ワイシャツは週5日働くのであればオールシーズンで6枚以上。独身者の方などで洗濯する暇があまりない方は、もっとあったほうが良いかと思います。ちなみに、私が1人暮らしの時は14枚ワイシャツを持ち、一定の日にちが経ったらまとめてクリーニングに出すというやり方をしていました。

 ベルトと靴はそれぞれ3つ以上が理想です。ネクタイは5~6本。これぐらいの数をお持ちであれば、ある程度経済的な負担を減らして、着回せるかと思います。

 プライベートの服に関しては、ライフスタイルやシーンによって大きく左右されるので難しいところです。

 ただ、私の場合は1年間着回すのであれば、ズボンであれば最低6着は持っていたいと思います。理由は1年中履けるものと履けないものがあるからです。

 ジーンズやチノパンは1年中履けますが、たとえば、白や水色などのズボンは冬に着ると寒そうな感じになるので季節限定になります。秋冬には白と水色は着ずに、ジーンズ、チノパン、あるいは黒やダークブラウンのズボンを履いて季節感を出したりもします。春夏と秋冬でそれぞれの季節感を出すズボンが2着ずつ、あとは1年を通して着るものが2着となると、合計6着はあったほうが良いというわけです。

 あくまでこれは一例ですが、最低限の所持数で、「この人はいろいろ持っているな」と周囲に印象付けることができます。

仕事における印象操作その2 シャツ、靴、ベルトの内訳は

 ワイシャツの話をもう少し詳しくすると、職業にも左右されるので全て違う色や柄のものをそろえなければいけないという訳ではなく、必要なものを複数枚持っていても構いません。たとえば、6枚のうちの2枚から3枚が白ベース、ブルーやピンクのカラーの無地が2枚、柄物が2枚といった感じにすれば、十分バリュエーションは生まれます。

 靴は黒と茶色を1足ずつ持って、もう1足はよく履くほうの色。ベルトも靴に準じるのでセットで色を揃えれば良いでしょう。

 ネクタイは6本のうち、無地や小紋柄など、どんなシャツにも合わせられるものを1本ずつ持って、あとは好みで選んで構わないと思います。

吉川浩太郎のワンポイントアドバイス

吉川さん写真ネクタイは不思議なアイテムで、仮に20本以上持っていても、実際に着用するのは3本くらいという方が結構いらっしゃいます。記事中に紹介した6本という目安は、私としては、春夏用と秋冬用で3本ずつは欲しいと考えているからです。

 (よしかわ・こうたろう)1981年5月19日生まれ。東京都日野市出身。紳士服専門上場企業で人事採用や接客業務を経た後、イメージコンサルタントとしてのキャリアを基に依頼者独自の良さを引き出すコーディネート事業を展開。プライベートカジュアルからスーツスタイルまで幅広い知識・提案に定評がある。化粧品会社、大手建機会社、生命保険ファイナンシャルアドバイザー協会(公益社団法人JAIFA)等で30~100名規模のファッション研修に携わっている。

「エグゼクティブのための インプレッションコントロールセミナー」(参加無料)
日時:2017年11月21日(火)15:00~17:00 
定員:各6名(男性限定)

会場:東京都港区白金台5-4-7 バルビゾン25番館4F(株式会社ファッションスタイリストジャパン 本社セミナールーム)
地図:http://mail.omc9.com/l/023G1X/weBOAKDI/

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