文化・ライフ

「仕事ではファッションが大事」と言えば、大事なのは中身だと反論されるかもしれない。だが、「仕事では印象(インプレッション)が大事」と言い換えれば、おそらく異論は少ないだろう。「ファッションとは、その人の内面、在り方を表すもの」と考えれば、そのプライオリティは高まるはずだ。ファッションスタイリストジャパン(FSJ)でスタイリストを務める吉川浩太郎氏が、ファッションとの向き合い方、具体的なテクニックなどを、ビジネスパーソンに向けて伝授する。

ストールとマフラーとの違いとは?

 気候が寒くなってきたので、今回は首元に巻くストールについてお話します。

 特に男性のビジネスパーソンは、首元の防寒にはストールよりマフラーを選択する方のほうが多いと思います。当社のお客様でも、最初はマフラーを着用されている方が圧倒的に多いのですが、ストールを着用していただくと、かなり気に入っていただけることがあります。

 ストールはどちらかと言えばカジュアルの要素が強いアイテムですが、防寒性とファッション性を兼ね備えていますし、最近では普段着だけでなくスーツに合わせる方も増えています。

 マフラーのチクチクした肌触りやゴワゴワ感が苦手という人も結構いらっしゃるので、一度試してみてはいかがでしょうか。ネクタイと同様に、スーツに立体感を出すという意味でもお勧めです。

 ストールはマフラーと比べて生地が薄く、長いのが特徴で、巻いた時の締め付け感が少なくフワっとした感触があります。生地が薄いぶん防寒性が気になるところですが、長さがあって首に巻く回数が増えるので問題ありません。

 巻き方はマフラーとは随分違います。巻き方のパターンは男性の場合で大体20種類以上、女性は60種類以上あると言われていますが、当然ながらすべて覚える必要はありません。私の場合、お客様には定番の巻き方を3種類程度教えています。

 巻き方によって印象も大きく変わります。流行り廃りがあるので、一概にどの巻き方が良いとは言えませんが、たとえば防寒性を高めたいときは首元にボリュームを出す、装飾性を出したいときは下に長くたらすといった工夫をします。

 写真①はどちらかと言えば防寒性に重きを置いた巻き方、②は首元を開けて少しお洒落間を出すような巻き方となります。

ストール①コピー

写真①

ストール3コピー

写真②

 

 

 

 

 

 

 

ストールはマフラーよりも気軽に差別化できるアイテム 

 マフラーと比べて、ストールはいろいろな色が混じっていたりグラデーションが掛かっていたりするので、巻き方によって個性が出しやすくなります。また、首元にボリュームが出るので、視覚効果によって相手の目線を上に持ってくることができます。体型が気になる方や、身長が低い方にもお勧めです。

 ビジネスシーンにはあまり派手なストールは向かないので、先端だけでなく全体にフリンジが付いたものや、扱いづらい正方形のものは避けたほうが無難でしょう。色は濃い目で2色程度であれば、違和感なく着られると思います。

 ストールは年代に関係なく着用できますし、大人っぽい雰囲気が出せる面白みのあるアイテムです。高いスーツやジャケットを買うより、気軽に差をつけられるアイテムとして活用してみてください。

 吉川浩太郎のワンポイントアドバイス

吉川さん写真スタイリストの間でもストールの巻き方は本当に人それぞれで、「これが絶対」というやり方はありません。自分に合った巻き方をいろいろと研究してみるのも面白いと思います。

(よしかわ・こうたろう)1981年5月19日生まれ。東京都日野市出身。紳士服専門上場企業で人事採用や接客業務を経た後、イメージコンサルタントとしてのキャリアを基に依頼者独自の良さを引き出すコーディネート事業を展開。プライベートカジュアルからスーツスタイルまで幅広い知識・提案に定評がある。化粧品会社、大手建機会社、生命保険ファイナンシャルアドバイザー協会(公益社団法人JAIFA)等で30~100名規模のファッション研修に携わっている。

「エグゼクティブのための インプレッションコントロールセミナー」(参加無料)
日時:2017年11月21日(火)15:00~17:00 
定員:各6名(男性限定)

会場:東京都港区白金台5-4-7 バルビゾン25番館4F(株式会社ファッションスタイリストジャパン 本社セミナールーム)
地図:http://mail.omc9.com/l/023G1X/weBOAKDI/

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