マネジメント

今年で創立31年を迎える医薬部外品(薬用化粧品・機能性表示食品)のOEMメーカーである天真堂。OEMだけでなく、販売戦略や物流、コンタクトセンターなど通販に必要な機能をフルサポートし、「売れるモノ」と「売れるしくみ」を提供している。

201803TENSHINDO_P01

株式会社天真堂代表取締役社長 児玉 和之(こだま・かずゆき)

 インターネットの普及で、セグメントされた個人へのアプローチが可能となった通信販売。リスティングやアフィリエイトなどのネット広告によって、ニーズを絞った商品でのネット通販への参入が急増し、過当競争となっている。

 「ネットに限らず通販全てに言えることですが、いくら商品が良くても『売れるしくみ』がなければ新規顧客の獲得は難しく、『売れるしくみ』があっても商品が良くなければリピートされず長続きしません。『売れるモノ』と『売れるしくみ』が揃ってこそ、顧客が購入しリピートされる商品になるのです。当社はその両方を提供し、売れ続ける通販モデルを実現します」と、説明するのは、医薬部外品のOEMメーカーであり、通販の販促支援などを行う天真堂の児玉和之社長。

 同社の商品は、国から認可を受けた医薬部外品であるために、効果効能を商品や広告、販促物でうたうことができる。また、長年のOEMメーカーとしての実績から、認可済みの処方を多数ストックしている。

 「既に販売実績があるストック処方を商品化できるのが、当社の強み。実績のある処方だけに“悪くて売れない”という心配がありません。通常、部外品の認可には1年以上かかりますが、ストック処方であれば容器などの資材納入から最短1週間で商品を販売できます。開発期間を大幅に短縮できるのもストック処方のメリットです」

 「売れるしくみ」としては、通販に必要な機能を網羅したワンストップサポートサービス「TTSP(天真堂・トータル・サポート・パッケージ)」として提供している。

 「通常、広告は代理店、ウェブサイトは制作会社、物流は倉庫会社など業務ごとに外注先に発注しますが、当社のTTSPは、通販に必要な機能を一元的に提供しています。その結果、トータルコストが削減でき、その分をプロモーションや顧客サービス向上、新商品の開発などに充てることができるのです」

 実際に通販事業に進出しようとすると、商品開発から販売、物流、プロモーションと、相当な予算が必要となる。「売れるモノ」と「売れるしくみ」を持つ同社に任せれば、コストダウンと予算の有効活用によって早期の事業化が可能となる。

 「現在の通販業界には、保管在庫の無駄・不在再訪の無駄・過当競争の無駄など、“悪しき慣例”とも言える無駄が数多くあります。当社は既にIoTやAIも活用し、これらを是正する取り組みを始めています。この取り組みが業界内に広まれば、昨今社会問題となっている物流や流通の問題を解決に導くことができると考えています」と、児玉社長は、通販の未来を見据えている。

 今までの通販の常識を打ち破る“通販革命”を天真堂が起こそうとしている。

 

株式会社天真堂

  • 設立/1986年12月2日
  • 資本金/1億6960万円
  • 事業概要/医薬部外品のOEM製造、通販のフルサポートサービスの提供
  • 所在地/東京都江東区
  • 会社ホームページ/https://www.tenshindo.ne.jp

関連記事

好評連載

銀行交渉術の裏ワザ

一覧へ

融資における金利固定化(金利スワップ)の方法

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第20回)

銀行交渉術の裏ワザ

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第19回)

定期的に銀行と接触を持つ方法 ~円滑な融資のために~

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第18回)

メインバンクとの付き合い方

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第17回)

銀行融資の裏側 ~金利引き上げの口実とその対処法~

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第16回)

融資は決算書と日常取引に大きく影響を受ける

元榮太一郎の企業法務教室

一覧へ

社内メールの管理方法

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第20回)

企業法務教室

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第19回)

タカタ事件とダスキン事件に学ぶ 不祥事対応の原則

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第18回)

ブラック企業と労災認定

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第17回)

電話等のコミュニケーション・ツールを使った取締役会の適法性

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第16回)

女性の出産と雇用の問題

本郷孔洋の税務・会計心得帳

一覧へ

税務は人生のごとく「結ばれたり、離れたり」

[連載] 税務・会計心得帳(最終回)

税務・会計心得帳

[連載] 税務・会計心得帳(第18回)

グループ法人税制の勘どころ

[連載] 税務・会計心得帳(第17回)

自己信託のススメ

[連載] 税務・会計心得帳(第16回)

税務の心得 ~所得税の節税ポイント~

[連載] 税務・会計心得帳(第15回)

税務の心得 ~固定資産税の取り戻し方~

子育てに学ぶ人材育成

一覧へ

意欲不足が気になる社員の指導法

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第20回)

子どもに学ぶ人材マネジメント

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第19回)

子育てで重要な「言葉」とは?

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第18回)

女性社員を上手く育成することで企業を強くする

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第17回)

人材育成のコツ ~部下の感情とどうつきあうか~

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第16回)

人材育成 ~“将来有望”な社員の育て方~

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

未来のモビリティ社会実現に向け日本と欧州の懸け橋に―シェフラージャパン

自動車産業・産業機械の世界的サプライヤー、シェフラーグループの日本法人で2006年イナベアリングとエフ・エー・ジー・ジャパンが合併して設立。国内4拠点で自動車エンジン、トランスミッション、シャーシなど精密部品、産業機械事業を展開する。文=榎本正義四元伸三・シェフラージャパン代表取締役・マネージング…

シェフラージャパン代表取締役 マネージング・ディレクター 四元伸三氏

日本一歴史の長い女性用化粧品会社が挑む「革新と独創」―伊勢半

【特集】2019年注目企業30

新社長登場

一覧へ

地域に根差した証券会社が迎えた創業100周年―藍澤卓弥(アイザワ証券社長)

中堅証券会社のアイザワ証券は今年7月、創業100周年を迎えた。この記念すべき年に父からバトンを受け継ぎ新社長となったのが、創業者のひ孫にあたる藍澤卓弥氏。地域密着を旗印に掲げてここまで成長してきたアイザワ証券だが、変化の激しい時代に、藍澤社長は何を引き継ぎ、何を変えていくのか。聞き手=関 慎夫 Photo:西…

メディカル事業を横串にすることでシナジーを発揮し、顧客満足度向上へ 伏見有貴(リゾートトラスト社長)

新事業の芽を伸ばすことでさらに大きな個性的な会社を目指す――日髙祥博(ヤマハ発動機社長)

イノベーターズ

一覧へ

ペット仏具の先駆企業が「ペットロスカフェ」で目指す癒しの空間づくり

家族のように接していたペットを亡くし、飼い主が大きな喪失感に襲われる「ペットロス」。このペットロスとなってしまった人々が交流し、お互いを癒し合うカフェが、東京都渋谷区にオープンした。「ディアペット」を運営するインラビングメモリー社の仁部武士社長に、ペット仏具の世界とペットロスカフェをつくった目的について聞いた…

元引きこもり青年が「cluster」で創造する新たなVRビジネスとエンターテインメント(加藤直人・クラスターCEO)

日本人の英語学習の課題解決に向け、学習者目線のアプリを開発―― 山口隼也(ポリグロッツ社長)

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸教育部…

大学の挑戦

創立100周年、西南学院大学・K.J.シャフナー学長「世界に貢献しインパクトを与える人材を育てる」〜国際交流・就職支援・インターネット出願〜 

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2019年5月号
[特集]
進化するチーム

  • ・総論 姿を変える日本の組織 個人とチームが互いに磨き合う時代へ
  • ・小笹芳央(リンクアンドモチベーション会長)
  • ・稲垣裕介(ユーザベース社長)
  • ・山田 理(サイボウズ副社長)
  • ・鈴木 良(オズビジョン社長)

[Special Interview]

 南場智子(ディー・エヌ・エー会長)

 「社会変革の今こそ、組織を開き、挑戦を加速する」

[NEWS REPORT]

◆社長になれなかった松下家3代目がパナソニック取締役を去る日

◆DeNAとSOMPOが提案する新たなクルマの使い方

◆ここまできたがん治療 日の丸製薬かく戦えり

◆ブレグジット目前!自動車各社は英国とどう向き合うか

[特集2]九州から未来へ

 九州一丸の取り組みで生まれる新しい産業

ページ上部へ戻る