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新たなブランド「iResort」を立ち上げ業界の一大変革に取り組む――美馬 辰也(ミマコーポレーション代表取締役社長)

ミマコーポレーション代表取締役社長 美馬 辰也氏

低迷期を脱することができないレジャーホテル業界を、大きく変革し立て直そうとしているミマコーポレーション。新しいブランドの投入とインバウンド需要への対応は、業界全体が活性化するきっかけになるかもしれない。

iResortは厳選ハイクラスホテルだけの新たなセグメントを確立

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株式会社ミマコーポレーション代表取締役社長 美馬 辰也(みま・たつや)

 厳選したエリア、豪華な設備、充実したサービスなど厳格な基準を設けて、徹底的に選び抜いたハイクラスのレジャーホテルだけによる新たなセグメントを創出する試みを始めたミマコーポレーション。その新たなセグメントのブランドを「iResort(アイリゾート)」と名付けた同社の美馬辰也社長は、実に楽しそうにブランドコンセプトを説明してくれた。

 「アイは、愛(=Love)を意味すると同時に、インターネットと親和性が高いことを表しています。館内にはWiFi環境を整え、スマートフォンなどからのネット予約にも対応させます。リゾートには、ホテル機能だけでなくエンターテインメントの要素がふんだんに盛り込まれていること、都心でありながらリゾート気分が味わえる脱日常の場所であることを表しています」

 レジャーホテルは近年、若い世代の利用者が減ってきている。そもそも人口減社会の現代ではあらゆる産業がシュリンク気味であり、特に草食系と言われるタイプが誕生している日本社会においては、レジャーホテル業界全体が右肩下がりに歯止めがかからない状況だ。

 そんな中で美馬社長は、とにかく変革し続けなければいけないと行動を起こしている。社長が狙うのは、感動を与えることでシェアされ、共感が生まれるようなホテルだ。インスタグラムなどに写真がアップされるようなホテル、ルームであり「もう一度行きたいホテル」「行ってみたい部屋」となることを目指している。そのためには、徹底的に脱日常にこだわった豪華な設備だけでなく、社員教育にも力を入れて、一流のシティホテル並みのホスピタリティを提供できる人材に育てていくという。

 「アイリゾートというブランドを確立することができれば、レジャーホテルの枠を飛び越えた存在になります。イメージが変わることで、さらに多くの人が訪れてくれることが期待できます」

 今年はまず、5棟のホテルをアイリゾートにブランドチェンジする計画だ。既にこの構想に賛同するホテル経営者も複数名現れており、4~5年後を目処に全国各地でアイリゾートを一気に500棟にまで増やしていく。

 「普通のホテルは広くても40平方メートルですが、アイリゾートは70~80平方メートルの部屋を揃えます。まさに脱日常の空間として、さまざまな利用方法が考えられます。現在、既に当社ホテルも女子会や同窓会の開催場所として利用されていますが、優れた防音性能を持つという特長からどんなに騒いでも他に迷惑をかけることがないので、多人数でのパーティーには最適です」

 ミマコーポレーションは、首都圏を中心に21棟のホテルを運営しているが、自社保有物件だけでなくオーナー所有物件のリース方式や業務委託で運営を受託する方式など、多様なメニューでホテル運営に関わってきた。現在では、そこで培ったノウハウを生かして、ホテル人材の教育・育成や人材派遣、物件の仲介、さらにコンサルティングまで、幅広くホテル運営全般に関わる事業をワンストップで提供できることが最大の強みだ。今後はアイリゾートブランドの浸透に併せて、新たなホテルファンドの設立も視野に入っている。

アイリゾートを核に業界の一大変革に取り組む

 アイリゾートブランド立ち上げと並行して進めるのが、インバウンドの取り込みだ。ビジット・ジャパン事業が牽引する訪日観光客の伸びは目を見張るものがある。昨年は9月15日に前年より45日早く2千万人超えを達成した。ご存知のとおりここで問題になっているのが宿泊施設不足だが、その解決策として期待されるのがレジャーホテルの一般ホテル化だ。政府は2016年に、条件付きで改装資金調達の規制を緩和すると発表している。

 この動向はレジャーホテル業界には追い風といえるだろう。風営法の管轄下にあるラブホテルと異なり、旅館業法に則り運営されているレジャーホテルは、すぐにでも訪日観光客の宿泊施設として利用してもらうことが可能だ。

 「レジャーホテルの立地もアドバンテージになります。例えば東名高速で東京から西に進めば、横浜町田から厚木、御殿場とインターチェンジごとにレジャーホテルがある。箱根や御殿場アウトレットなどの観光拠点としても活用できます。全国でも同様に、インターチェンジ近くという観光地への結節点に立地が多いレジャーホテルは、訪日観光客にも利便性が高いと考えています」

 もちろん狙いはインバウンドだけではない。観光地への結節点という特長は国内観光客にとっても利便性が高いはずだ。アイリゾートブランドを確立することができれば、国内需要も伸ばしていくことができると美馬社長は考えている。国内外の観光客にアピールするために、アイリゾート構想だけでなく自社運営ホテルのインターネットによるPRや、予約受付システムの構築などにも早急に取り組むつもりだ。

 アイリゾートを核に業界の変革に挑もうとする美馬社長の行動が、今後のレジャーホテル業界活性化に向けた大きな起爆剤になりそうだ。

 

株式会社ミマコーポレーション

  • 設立/2002年12月
  • 事業内容/ホテル管理業務・人材育成および営業指導、新築・改装相談、市場(立地)調査、事業計画書作成・経理事務代行
  • 所在地/東京都豊島区
  • 会社ホームページ/http://www.mimacorp.co.jp/

 
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