マネジメント

経済界主催の「女性エヴァンジェリスト養成講座」で講師を務めることになったゆうこすこと、菅本裕子さん。HKT48でアイドルとして活動した後、現在は「モテクリエイター」「SNSアドバイザー」の肩書を持つインフルエンサーとして活躍している菅本さんに、企業広報にも大いに役立つSNS活用術の一端を紹介してもらった。

sugamotoyukoPHOTO1

(すがもと・ゆうこ)1994年生まれ 福岡県出身。 モテるために生きてる「モテクリエイター」と宣言。タレント、モデルとしても活躍し、20代女性を中心にInstagramで紹介した商品が完売するなど、カリスマ的人気を誇る。YouTubeチャンネル「ゆうこすモテちゃんねる」は同世代の女子を中心に絶大な影響力を持ち、全国的に 開催しているイベント「ゆうこすモテ教室」は常にチケットが入手困難になっている。 Instagram、Twitter、LINE@、YoutubeなどのSNSのフォロワー65万人。個人事務所KOSを設立し、SNSを駆使 した自分プロモーションで、ファンを広げ続けている。 2017年4月に自身初のスタイルブック「#モテるために生きてる!」を発売。同年9月には「SNSで夢を叶える 〜ニートだった私の発信力の育て方〜」を発売。

 

モテテクのゆうこすの戦略 ターゲットの変更により共感と反響を得る

 2012年にHKT48を脱退してから、約2年前までほぼニート生活だったという菅本さんだが、SNSで情報発信を続け、今やインスタグラム、ツイッター、ユーチューブなど各SNSのフォロワー数合計は65万人を超えた。特に20代女性への影響力はすさまじく、企業からの商品PR依頼も増えている。

 SNSで頑張って商品をPRしても、なかなか反応がない。そんな悩みを抱える広報担当者も多いことだろう。

 菅本さんもSNSでの情報発信を始めた当初は、思うようにフォロワー数が伸びなかったという。そこでまず行ったのが、メッセージを届けるターゲットの変更だ。

 「元アイドルなので男性向けに発信していたのですが、反響はありませんでした。その理由は『共感』を得られなかったからです。そこで、『ぶりっ子』を男性向けに発信するのではなく、『ぶりっ子したいって思ってるけどできない』という女の子に向けて発信したことで共感が生まれ、反響が生まれたんです」

 SNSによって情報発信の仕方や内容を変えることも意識しているという。

 「例えば、ツイッターの拡散は『RT(リツイート)』なので、思わずRTしたくなるような言葉選びと情報を盛り込むことが大事です。一方、インスタグラムの拡散は『共感』なので、雑誌の編集長になったつもりで『統一性』と『情報』と『共感』を重視しています」

 また、菅本さん曰く「インスタグラムでは文章、ツイッターでは写真、YouTubeでは言葉を大事にします」とのこと。各プラットフォームのメインコンテンツとは違った箇所にフォーカスしているところも興味深い。

 広報担当者としては、より多くの人に自社の商品・サービスに関する情報を届けたいと考えるのは当然だろう。だが、菅本さんはこう語る。

 「もし、私が企業のPR担当者だったとしても、“多くの人に届けよう”より、まずは自分のコアなファンに“広めたい”と思ってもらえるようなPRをしようと心がけると思います。実際、私の場合はまず『モテたいと思っている子』に向けて発信します。すると、その子たちが自ら発信してくれるようになります」

 企業に依頼されて商品PRを行う場合でも、「ゆうこすらしさがあるのか」「見た人にとって有益であるのか」を常に意識するという。それが結果的に、フォロワー、企業、そして自分自身にとってもハッピーな結果になるからだ。

 「SNSにおける反響は勝手に起きるものではなく、自分でコントロールできます」と断言する菅本さん。講座では、その経験とノウハウを、あますところなく解説してもらう予定だ。

 受講者に向けては、

 「広めたいものを届けたい人に届けるためには、まずはその世界を知ることが重要だと思いますので、いろんなSNSをたくさん見て欲しいです!」とメッセージを送る。そして、

 「ぜひゆうこすをフォローしてくださいね❤!」(笑)と、しっかりPRすることも忘れなかった。

 

バナー経済界_01_1女性エヴァンジェリスト養成アカデミアのご案内

開催期間:2018年4月12日、5月10日、6月7日、6月28日(計4回コース)

講師:西脇哲資(日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員・エバンジェリスト)、上村嗣美(株式会社サイバーエージェント 全社広報室 シニアマネージャー兼広報責任者)、菅本 裕子(モテクリエイター)他

最新情報はこちらから

 

関連記事

好評連載

銀行交渉術の裏ワザ

一覧へ

融資における金利固定化(金利スワップ)の方法

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第20回)

銀行交渉術の裏ワザ

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第19回)

定期的に銀行と接触を持つ方法 ~円滑な融資のために~

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第18回)

メインバンクとの付き合い方

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第17回)

銀行融資の裏側 ~金利引き上げの口実とその対処法~

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第16回)

融資は決算書と日常取引に大きく影響を受ける

元榮太一郎の企業法務教室

一覧へ

社内メールの管理方法

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第20回)

企業法務教室

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第19回)

タカタ事件とダスキン事件に学ぶ 不祥事対応の原則

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第18回)

ブラック企業と労災認定

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第17回)

電話等のコミュニケーション・ツールを使った取締役会の適法性

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第16回)

女性の出産と雇用の問題

本郷孔洋の税務・会計心得帳

一覧へ

税務は人生のごとく「結ばれたり、離れたり」

[連載] 税務・会計心得帳(最終回)

税務・会計心得帳

[連載] 税務・会計心得帳(第18回)

グループ法人税制の勘どころ

[連載] 税務・会計心得帳(第17回)

自己信託のススメ

[連載] 税務・会計心得帳(第16回)

税務の心得 ~所得税の節税ポイント~

[連載] 税務・会計心得帳(第15回)

税務の心得 ~固定資産税の取り戻し方~

子育てに学ぶ人材育成

一覧へ

意欲不足が気になる社員の指導法

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第20回)

子どもに学ぶ人材マネジメント

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第19回)

子育てで重要な「言葉」とは?

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第18回)

女性社員を上手く育成することで企業を強くする

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第17回)

人材育成のコツ ~部下の感情とどうつきあうか~

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第16回)

人材育成 ~“将来有望”な社員の育て方~

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

【特集】2019年注目企業30

 2018年の日本経済は、世界のマーケットを席巻してきた中国経済の成長鈍化が鮮明になり、併せて米・中の経済摩擦、英国のEU離脱問題などの対外的な課題が重なって大きな閉そく感が漂う年だった。 しかしながら元気な中堅・中小企業はネガティブな要因をものともせず独自の経営手法で活路を開いている。 原点回帰で、顧客第一…

「超サポ愉快カンパニー」としてワクワクするビジネスサイクルを回す―アシスト

ITと建設機械、グリーンエネルギーの3本柱で地球環境問題解決に貢献する―Abalance

新社長登場

一覧へ

地域に根差した証券会社が迎えた創業100周年―藍澤卓弥(アイザワ証券社長)

中堅証券会社のアイザワ証券は今年7月、創業100周年を迎えた。この記念すべき年に父からバトンを受け継ぎ新社長となったのが、創業者のひ孫にあたる藍澤卓弥氏。地域密着を旗印に掲げてここまで成長してきたアイザワ証券だが、変化の激しい時代に、藍澤社長は何を引き継ぎ、何を変えていくのか。聞き手=関 慎夫 Photo:西…

メディカル事業を横串にすることでシナジーを発揮し、顧客満足度向上へ 伏見有貴(リゾートトラスト社長)

新事業の芽を伸ばすことでさらに大きな個性的な会社を目指す――日髙祥博(ヤマハ発動機社長)

イノベーターズ

一覧へ

ペット仏具の先駆企業が「ペットロスカフェ」で目指す癒しの空間づくり

家族のように接していたペットを亡くし、飼い主が大きな喪失感に襲われる「ペットロス」。このペットロスとなってしまった人々が交流し、お互いを癒し合うカフェが、東京都渋谷区にオープンした。「ディアペット」を運営するインラビングメモリー社の仁部武士社長に、ペット仏具の世界とペットロスカフェをつくった目的について聞いた…

元引きこもり青年が「cluster」で創造する新たなVRビジネスとエンターテインメント(加藤直人・クラスターCEO)

日本人の英語学習の課題解決に向け、学習者目線のアプリを開発―― 山口隼也(ポリグロッツ社長)

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸教育部…

大学の挑戦

創立100周年、西南学院大学・K.J.シャフナー学長「世界に貢献しインパクトを与える人材を育てる」〜国際交流・就職支援・インターネット出願〜 

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2019年4月号
[特集]
日本の「食」最前線

  • ・総論 日本の「食」から世界の「食」へ 成長産業となった農水・食品産業
  • ・「食」の輸出1兆円を支えるジェトロの役割
  • ・全国で進むブランド化「食」から始まる地方創生
  • ・上海で見た日本の「食」の未来
  • ・海外進出した外食チェーン「成功」と「失敗」の分かれ目
  • ・日本人が知らない中国の「日本食ブーム」の真実
  • ・消費税引き上げで始まる「外食VS中食」最終戦争

[Special Interview]

 星野晃司(小田急電鉄社長)

 「未来を見据えた挑戦で日本一暮らしやすい沿線をつくる」

[NEWS REPORT]

◆中国リスクが顕在化 電機業界に再び漂い始めた暗雲

◆持続可能な水産業へ 魚はいつまで食べられるのか

◆CES 2019現地レポート 家電からテクノロジーへの主役交代が鮮明に

◆相次ぐトラブルで業績悪化 SUBARUの見えない明日

[総力特集]

 2019年注目企業30

ページ上部へ戻る