文化・ライフ

固定電話を引かない世帯が増加

 

 昨今の家庭では、固定電話を引かない世帯が増えているといいます。実家から離れる子供などは、生まれたときからすでに携帯電話を持っていて、固定電話を持つ必然性が低いからでしょう。

 また、インターネット環境も、賃貸住宅では無線LAN付きインターネット装置(ルーター)が最初から設置してあったりと、固定電話を契約しなくとも大丈夫になっています。

 この状況では、固定電話を持ちNTTに電話代を払うことの必要性を感じなくとも仕方ありません。

 ある調査では、スマホ世代はノートパソコンを持っていない比率が23%でしたが、それも分かる気がすします。自宅にパソコンがあるのが常識だと思っている人も多いと思いますが、スマホで全部済ませてしまう若者には、当てはまりません。

 結果として、新卒社員のPCスキルが下がっていると回答する比率が42%にもなっているとする調査結果も出ています。

 

固定電話で非通知拒否をするには

 

(筆者撮影;電源不要ユニデン電話機UTP-100)

 携帯電話では、通知、非通知という概念が普通にありますが、こと固定電話についてはあまり意識していない家庭が多いと感じます。

 相手の電話番号を表示させる追加オプションとして、毎月300円でNTTナンバーリクエストというサービスが受けられます。番号表示のできる電話機を使えば、携帯電話のように電話番号が表示され、もし番号表示機能がなくとも、音声で番号を知らせてくれるナンバーアナウンスというオプションもあります。

 ただ、特にお年寄りの世帯では、非通知番号拒否などは行っていないのではないかと筆者は感じます。非通知拒否のために、「通知しておかけ直しください」というアナウンスを電話交換機で行うサービスもあり、こちらもオプション200円で利用できます。

 最近の電話機でもこの機能が付いているものが多いのですが、電話機の機能だといったん着信してからアナウンスが流れたり、通知履歴が残ったりするので、NTTのサービスを利用したほうがスマートでしょう。

 NTTの電話交換機が流すメッセージは以下となります。企業に問い合わせ電話などを掛けた時に聞こえてくるもので、 「こちらはXXXX-XXXXです。おそれいりますが電話番号の前に186をつけてダイヤルするなど、あなたの電話番号を通知しておかけ直しください」

 

固定電話の加入権8万円は現在いくら?

 

 固定電話というアナログなものが時代に取り残されているようですが、インターネット化時代になって、インターネット装置(モデム)に電話をつなぐ、IPネット電話というものが主流になってきています。IP電話の弱点と言えば、モデムの電源がないと動かない為に、アナログ回線のように、ただ壁のジャックに電話機をつなげるだけでは使えないところです。

 経験上、電源不要のアナログ電話は、3.11の災害時などではつながりやすかったと思います。電気が必要ない写真のような電話機ならば、ただコードをつなげば普通に電話が出来ます。コストに関しては、IP電話のほうが断然有利です。

 もうひとつ、昔の人しか分からないかもしれませんが、電話を引く際には電話加入権というものが必要で、筆者の場合、初期投資に8万円もかかりました。現在でも税抜き3万6千円かかります。

IP電話にして電話番号の休止手続きを行うことで、権利を5年間保持することが可能です。IP電話をやめてアナログ電話に戻すことも可能ですが、工事費用に2千円を取られてしまいます。

 大体、固定電話にかかってくるのは、せいぜいセールスの電話くらいなので、スマホがあるので固定電話をやめてしまってもいいかなと思っています。会社経営している場合は仕方ありませんが、固定電話番号は必要ない時代なのかもしれません。

 時代は変わったものです。

※本連載の過去記事はこちらから

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(やまもと・やすひろ):ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役、ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、JT、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは52本製作。1年以上継続した商品を計算すると打率3割3分、マーケティング実績30年。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や連載寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、英語著書『Stick Out~a ninja marketer~』(BVC)など。

 

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