[人材育成企業20]
世界一カレーチェーンの社員のモチベーションは「ココイチで頑張れば夢が叶う」
2018年7月27日


株式会社壱番屋 創業者 宗次德二(むねつぐ・とくじ)
国内店舗1300以上を誇るカレーハウスCoCo壱番屋(通称「ココイチ」。社名は壱番屋)の国内売上高は約850億円。日本のカレーショップの市場規模は900億円程度と言われており、ココイチはその9割以上を占める。またギネスに登録された世界最大のカレーチェーンでもある。
このガリバーチェーンをつくり上げたのが、創業者の宗次德二・直美夫妻だ。恵まれない少年時代を送った宗次氏が、高校卒業後、不動産会社などを経て直美夫人と一緒に喫茶店を開いたのが1974年。ここで出したカレーが好評で、カレー専門店を出すことを決意し、78年にカレーハウスCoCo壱番屋の1号店をオープンした。
自ら裸一貫から事業を立ち上げてきただけに、宗次氏は実績主義の会社を目指した。主体的に動く社員に対しては常にチャンスが与えられる。「ココイチで頑張っていれば目標を達成し、夢さえも叶えられる。そういう意識を持って働いてもらいたい」と宗次氏は語っているが、現社長の浜島俊哉氏がアルバイトから現在の地位にたどり着いたことからもそれは証明されている。また希望する社員にはフランチャイジーとして独立する道も用意されている。
ただし、実績を上げればそれでいいというわけではない。現場を大事にし顧客ファーストを徹底する。業績はそこについてくる、というのが宗次氏の思いだった。そしてそれをDNAにまで昇華し、現場に浸透させたことで、カレーハウスCoCo壱番屋は世界一のカレーチェーンにまで成長できたのだ。
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