文化・ライフ

個人のヘルスケアにスマホを有効活用

 電子カルテや遠隔診療システムなど、医療分野でのICT(情報通信技術=Information and Communication Technology)化の流れが進む中、個人の健康管理やヘルスケアも、ICTを活用する時代になってきたようだ。

 中でも、このところ非常に人気を集めているのが、スマートフォンのヘルスケア系アプリだ。

 以前、自分が食べたものをすべて記録する「レコーディング・ダイエット」が注目されたことがあったが、生活習慣を改善したり、健康目標を達成したりする上では、体重、体脂肪、血圧などのバイタルデータはもちろん、食事の内容、摂取カロリー、運動量などのデータを記録、管理することがとても大切だ。

 実際、健康に気をつかっている人、健康的なライフスタイルを目指している人の中には、自分自身でノートやパソコンに記録している人も多いだろう。しかし、スマホを活用すれば、もっと簡単にさまざまな情報を計測・記録・管理することができる。

 何しろ、今どきのスマホはGPS(位置情報)機能やBluetooth(近距離無線)機能のほか、モーションセンサーまで搭載している。そのため、僕たちが「いつ」「どこで」「どれくらい」「動いたり、歩いたり、走ったりしたか」という情報を自動的に計測・記録・管理することができるというわけだ。

 もちろん、計測精度に関しては、歩数計や血圧計などの家庭用医療機器にはかなわないだろう。しかし、センサーや半導体などのエレクトロニクス技術の進化で、スマホに搭載されているさまざまな機能も、以前に比べればかなり向上していて、無料のヘルスケア系アプリにも、けっこう使える優れものが続々と登場している。

 実は、僕もスマホを使うようになってから今日まで、さまざまなヘルスケア系アプリをダウンロードして活用している。

 中でも最近ハマっているのが、ランニングの友「Run Keeper」や、心拍数を測れる「Heart Rate」、目覚まし機能のついた快眠アプリ「Sleep Cycle」などだ。

おすすめ! 朝、ごきげんに目覚めるスマホアプリ

 例えば、健康のための運動習慣としてランニングをしている僕にとって、欠かせない存在となっているのが「Run Keeper」だ。

 走行距離や平均速度を自動的に記録してくれるだけでなく、一定時間ごとに音声で走行距離や平均速度を教えてくれるので、まるでパーソナルトレーナーと一緒に走っている感覚でランニングできる。さらに、何月何日にどこでどんなルートを走ったか、地図上で確認することもできるし、これらのデータを友達同士で共有することもできるので、けっこう励みになる。

 また、健康状態や運動能力の向上をチェックする目安として、ランニングの後などに便利に使っているのが、心拍数を測れるアプリ「HeartRate」だ。スマホに内蔵されたカメラのレンズ部に指を当てるだけで、簡単に心拍数を測れる。安静時でもストレスが多い時や緊張している時は心拍数が上がるので、日常のいろいろなタイミングで測ってみるのも、けっこう面白い。

 そしてもうひとつ、毎日眠る時に欠かさず愛用しているのが、「SleepCycle」というアプリだ。

 これは、夜眠る前にベッドの隅などにスマホを置いておくだけで、モーションセンサーが睡眠中の寝返りなどの動きを感知し、レム睡眠・ノンレム睡眠の睡眠サイクルを記録してくれるスグレモノだ。しかも、そのデータを元に、目覚ましアラームをセットした時間の30分前から、もっとも眠りが浅くなるタイミングを見計らってアラームを鳴らし、起こしてくれる。ぐっすり熟睡している最中にアラームが鳴ると、眠くてなかなか起きられないものだが、これなら毎朝スッキリごきげんに起きられる。

 もう半年近くこのアプリを使っているが、過去の睡眠サイクルを見直してみると、夜遅く食事をした日は眠りが浅く、昼間ちゃんと運動をした日は眠りが深いことも分かってきた。このように、睡眠サイクルの変動を知れば、サーカディアンリズムの乱れも、昼間どう過ごせば健康を維持できるかも、明確に見えてくる。

 他にもいろいろと面白いアプリがあるので、ぜひお試しあれ!

★今月のテイクホームメッセージ★

 ヘルスケアもICT化の時代。スマホのアプリを活用しよう!

関連記事

好評連載

二宮清純のスポーツインサイドアウト

一覧へ

米山公啓の現代医療の真相

一覧へ

見落としやすい薬の副作用

[連載] 現代医療の真相(第19回)

現代医療の真相

[連載] 現代医療の真相(第18回)

肺炎球菌ワクチンから見えるワクチン後進国日本

[連載] 現代医療の真相(第17回)

認知症・徘徊老人を受け入れる街づくり

[連載] 現代医療の真相(第16回)

サプリメント・ブームにもの申す

[連載] 現代医療の真相(第15回)

インフルエンザ予防接種は受けるべきか

吉田たかよしのビジネス脳の作り方

一覧へ

ネット検索の集中力は「独り言」で高まる!

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第20回)

ビジネス脳の作り方

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第18回)

人材育成のコツ ~部下の才能を褒めるとダメ人材に育つ~

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第17回)

株取引の損得は男性ホルモン量で決まる?

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第16回)

アルツハイマー病は脳の糖尿病!?

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

次世代の医療現場を支える病院経営の効率化を推進――保木潤一(ホギメディカル社長)

1964年にメッキンバッグを販売して以来、医療用不織布などの、医療現場の安全性を向上する製品の普及を担ってきた。国は医療費を抑える診断群分類別包括評価(DPC制度)の導入や、効率的な医療を行うため病院のさらなる機能分化を実施する方針を掲げており、病院経営も難しい時代に入っている。ホギメディカルは手術室の改善か…

刺激を浴びて徹底的に考え抜くことで自らを変革する―― 鎌田英治 グロービス 知命社中代表

ワンストップで手厚くサイトの売却をサポートするサイトマ――中島優太(エベレディア社長)

新社長登場

一覧へ

地域に根差した証券会社が迎えた創業100周年―藍澤卓弥(アイザワ証券社長)

中堅証券会社のアイザワ証券は今年7月、創業100周年を迎えた。この記念すべき年に父からバトンを受け継ぎ新社長となったのが、創業者のひ孫にあたる藍澤卓弥氏。地域密着を旗印に掲げてここまで成長してきたアイザワ証券だが、変化の激しい時代に、藍澤社長は何を引き継ぎ、何を変えていくのか。聞き手=関 慎夫 Photo:西…

メディカル事業を横串にすることでシナジーを発揮し、顧客満足度向上へ 伏見有貴(リゾートトラスト社長)

新事業の芽を伸ばすことでさらに大きな個性的な会社を目指す――日髙祥博(ヤマハ発動機社長)

イノベーターズ

一覧へ

老舗コニャックメゾンがブランド強化で日本市場を深耕――Remy Cointreau Japan代表取締役 宮﨑俊治

フランスの大手高級酒グループ、レミー・コアントロー社の日本法人。18世紀から愛飲されてきた名門コニャックの「レミーマルタン」や世界有数のリキュール「コアントロー」をはじめ、スピリッツやウイスキーなど戦略的なラインアップを日本市場で展開している。同社の宮﨑俊治代表取締役に事業展開について聞いた。 &nbs…

リグナ社長 小澤良介 家具のEC販売から様々な展開へ

内装空間の総合プロデュースで想いをカタチに創り上げる――ユニオンテック社長 大川祐介

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸教育部…

大学の挑戦

創立100周年、西南学院大学・K.J.シャフナー学長「世界に貢献しインパクトを与える人材を育てる」〜国際交流・就職支援・インターネット出願〜 

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2018年12月号
[特集]
平成 ランキングで振り返る“時代”の経営者

  • ・バブル破裂で顔ぶれ一新 平成人気経営者の系譜
  • ・次の時代を創るリーダーとは?

[Special Interview]

 榊原定征(2025日本万国博覧会誘致委員会会長)

 「誘致決定まで1カ月 大阪万博を日本経済の起爆剤に」

[NEWS REPORT]

◆コンビニ軽減税率適用で激化する「外食VS中食」の戦い

◆「液晶のシャープ」が有機ELスマホを発売 初の国産パネルで攻勢をかける

◆「世界一高い」と認定された日本の携帯料金のこれから

◆チャネル政策を見直すトヨタ自動車の危機感

[特集2]

 北海道・新時代の幕開け

ページ上部へ戻る