文化・ライフ

 ふと窓越しに目を移すとわが家の庭にも紫陽花が満開。微妙な色合いの美しさに見とれていたら、そう言えば、と懐かしい想い出が次から次へと浮かんできました。

 内弟子をしていた18歳の頃、買い物の途中で時間を見つけては木谷道場近くの花屋さんに寄っていました。もちろん買えるお金はないのですが、それでも楽しくて、癒されて……。

 毎日のように覗くので、その店のおばさまと顔見知りになり、「お茶を飲んでいきなさい」とか、「残りものだけど」とお花をくださったり、また「あなたは健康そうだし花が好きだし、息子の嫁にならない?」と言ってくださるぐらいかわいがっていただけるようになりました。明け方に起きて、花の手入れをする大変さもお聞きしていた私は、「プロ入段したばかりで勉強をしなくてはいけないので」とお断りしましたが〝花に囲まれ損なったな〟と思った若き日の私。

 先日久しぶりに、その花屋さんに寄り、想い出話に花が咲きました。

 また、この時期なぜか整理をしたくなる私です。古い写真の中に懐かしい写真が。

 作家の富島健夫先生(写真右)です。高校生の頃、愛読していた『ジュニア小説』にお書きになっていた富島先生。囲碁がお好きで、オークラの囲碁サロンにいらしてくださった時の1枚です。優しくてステキな方でした。

 話は変わり、先日「囲碁と句会」に出席しました。その時、褒めていただいた句を恥ずかしながら披露する図々しさをお許しください。

「紫陽花に 漂う色香 雨のあと」

 俳句の勉強をしたくなったのは梅雨のせいでしょうか。

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