文化・ライフ

 5月15日は碁(ゴ)の月、囲碁(イゴ)の日。もちろん囲碁界においてですが。新緑の眩しい季節に「イゴの日」と呼べる日があるのは何ともさわやかな気分になりうれしいです。

 4年前より、この「イゴの日」に若手プロ棋士によるトーナメント戦「おかげ杯」が開催されるようになりました。場所は、三重県伊勢市のおかげ横丁一帯にて。対局場の横丁棋院は、伊勢神宮内宮の参道の真ん中にあり風情あふれ、五十鈴川河畔に日傘を立てて、その中で対局する光景は、まるでタイムスリップしたかのよう……。

 この「おかげ杯」は30歳以下の若手棋士五十数人の中から、厳しい予選を勝ち残った16人が当日優勝を目指して熱い戦いを繰り広げます。今回勝ち残っている棋士は、謝依旻女流三冠や、注目の十代、一力遼三段をはじめ未来のタイトル獲得が期待される実力者ぞろい。誰が優勝するのか本当に楽しみです。

 この日は、指導碁(対局参加の全棋士出場)や初心者教室など、さまざまなイベントも予定されています。

 話は変わりますが、「春秋子」のペンネームで囲碁の観戦記を書いている秋山賢司さん。この方の本は私にとって興味深い話ばかり。特に『碁のうた碁のこころ』は大好きな本です。その中で「芭蕉は大の囲碁好きだった」の項目なども面白いです。

 この本に載っている正岡子規の碁の句、春編を紹介させてください。

「碁に負けて偲ぶ恋路や春の雨」

「下手の碁の四隅固める日永哉」

 残り少なくなりましたが良い春をお過ごしくださいませ。

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