政治・経済

018_20140304_05 スキーブームの頃のスキー場には「恋愛」のイメージがあった。最近はそういうイメージが薄れているというが、その前提としてスキー場に来る若者が減った。若者がいないとスキー場も活気が出ないということで、SURF&SNOWが企画したのが、ゲレンデの合コン・婚活スタイル「ゲレコン」だ。

 開催の経緯をSURF&SNOWチーム シニアリーダーの陳野原功輝氏は次のように語る。

「今のスキー場の現状を昔の活気があった頃よりも寂しいと思っていた時に、街コンが流行っていて、街コンをスキー場でやってみたら面白いと思った。ゲレンデに集まる人はスキー、スノーボードという共通の趣味を持っているので、盛り上がるに違いないと思ったことがきっかけ」

 ゲレコンの基本内容は、まず男女のグループで一緒にスキーやスノーボードを滑ったり、スノーラフティングなどのアクティビティを楽しむ。その後で、ゲレンデ内やホテルのレストランでパーティーを開催し、交流を深めてもらう。

「ゲレコンを機に仲良くなって、そこで付き合わないにしても、またスキー場に来てもらうことがリピートにもつながる。1人1回でもスキー場に行く回数が増えれば、それだけでスキー場も活性化される」(陳野原氏)

 参加者のアンケートによると、ゲレコンを機に初めてそのスキー場に来たという参加者も多く、スキー場の集客につながっている。昨年は、29スキー場で36回開催。ほぼ毎週のように開催し、多いところでは年に4回開催するスキー場もある。

 また、開催地域との連携も進めている。3月に行われる湯沢の雪まつりが「湯沢コン」という形でコラボしている。昼はゲレコンをして、それで仲良くなった人たちが夜に一緒に雪まつりに足を運んで楽しむというもの。こういった連携が増えれば、その地域のPRになり、地域の活性化にもつながる。

 こうした活性化も含め、ゲレコンの究極的な目的は、長期的なスキー人口の拡大にある。

「ゲレコンで出会ったカップルが、仲良くなってスキー場にまた滑りに行って、ゆくゆくは付き合って結婚して家庭を持ち、そして子どもが大きくなったら子どもを連れてスキー場に行くというサイクルを作っていく。そうしないと今後業界はしぼんでいく」(陳野原氏)

 近年、スキー場のファミリーの向け施設・サービスは充実してきて、子どもを連れていくインフラは確立しつつある。あとは若者を取り込むサービスを拡充できれば、スキー人口を増やすサイクルを確立できる。ゲレコンの拡大とともに、その果たす役割は大きくなる可能性がある。

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