文化・ライフ

入玉とは敵陣へ玉が移動する事。入玉になると玉が捕まえにくく、決着がつかないことが多い

入玉とは敵陣へ玉が移動する事。入玉になると玉が捕まえにくく、決着がつかないことが多い

 13年の10月、プロ棋戦における将棋のルールの1つが変更になりました。それは「持将棋」に関して。あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、勝負がつかず引き分けになることです。お互いの王様が敵陣に入ってしまい、つかまらなくなってしまうのです。普通に考えると敵陣には相手の駒がいっぱいいて、王がそこへ突入すると、すぐつかまってしまうイメージがあると思いますが、面白いもので終盤になると敵の駒も上部に進んでいるため、逆に安全地帯となってしまうのです。

 持将棋と認められれば無勝負となり、休憩の後また初手から指し直しとなります。順位戦という棋戦では持ち時間が6時間と長く、終局が夜中の1〜2時。そこで万が一この持将棋になると、指し直して勝負がつくのが明け方なんていう場合もあります。今回問題に上がったのは、この持将棋の認定について。

 今までの規程では、「お互いの玉が敵陣に入り、双方合意すれば……」というものでした。つまり片方が持将棋に合意しなければ、ずっと指し続けなければならなかったのです。持将棋の認定は駒数が関係するのですが、その枚数がギリギリの時は一枚の駒を取るために王様以外の駒を追い続けることになります。これはもう将棋とは言い難いですね。

 そして新たに設けられたルールが、「宣言法」。日本将棋連盟の棋士で構成される対局規程委員会で話し合われ、改正となりました。

 今までと何が違うのかというと、双方が合意した時はいいのですが、相手が持将棋を拒否した場合、一定の条件が揃えば勝ちを宣言できるというもの。これは画期的です! 指している途中で自らが勝ちを宣言するのですから。その代わり、リスクもあります。宣言をするにあたり、条件を満たしていない場合は即負けとなります。そう易々とは宣言できませんよ……というわけですね。

 平安時代に伝わったという将棋ですが、少しずつ少しずつ改正を重ね、現代に至ってもまだルールが変わっています。100年後にはどのようなルールになっているのでしょうか。それとも、もしかしたら将棋そのものが解明されているかも?

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