文化・ライフ

 先日、将棋界2013年の賞金ランキングが発表されました。プロ棋士は個人事業主ですので、各自で確定申告を行います。

 対局料など対局を行うことによって得る収入と、お稽古や執筆・講演など対局以外のものがあり、ランキングとして挙がるのは対局に関してのものだけです。

 昨年まで15年連続で羽生善治三冠(王位・王座・棋聖)がトップの座に君臨していましたが、とうとう渡辺明二冠(棋王・王将)に首位を明け渡してしまいました。賞金額は1億255万円。やはり優勝賞金が一番高額な竜王を含んでいるのが大きいですね。

 ランキング2位は羽生さんで7728万円、3位が森内さんの5503万円……と続きます。

 対局料はその将棋に勝たないともらえないと思っている方も多いようですが、文字通り対局を行うことによって頂けるものです。

 ただほとんどの棋戦はトーナメント方式ですので、負けるとそこで終わり。つまりその棋戦で得られる収入はストップしてしまいます。勝ち上がっていけば次、その次と対局を指すことができるため、収入も増えるというわけです。

 そして毎年この2〜3月は棋士にとって一番ナーバスになる時期。順位戦が佳境を迎えるからです。この棋戦はAクラスからC2クラスまでの5クラスに分かれて行うリーグ戦で、6〜3月の10カ月間に毎月1局のペースで対局をこなしていきます。そして成績上位者が1つ上のリーグへ昇級することができ、また成績下位者が下のリーグへ降級(または降級点)してしまいます。所属するリーグによって収入が異なるため、この時期はまさに命懸けの戦いとなるのです。

 Aクラスで一番成績の良い人は、挑戦者として名人戦7番勝負に出場することができます。今期は最終局を残して既に羽生三冠が挑戦権を獲得しています。

 一方、降級のほうは多くのニュースでも取り上げられたように谷川浩司九段が決まっています。谷川先生は永世名人の資格を持っており、タイトル獲得数は27期。A級在籍は連続32期でしたのでその記録がストップしてしまうのは残念ですが、また来期のカムバックに期待したいですね。

 順位戦最終局は毎年3月に一斉に行われていますが、今年は「徳川家康公顕彰四百年記念事業」の一環として、静岡で開催されることになりました。

 大盤解説会などのイベントも行われますので、観光を兼ねて足を運んでみてはいかがでしょうか。

 
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