文化・ライフ

島井咲緒里二段(左)と桐谷広人七段(右)

島井咲緒里二段(左)と桐谷広人七段(右)

 昨年来より、「株主優待おじさん」の愛称で大ブレイクしている棋士をご存じでしょうか?

 桐谷広人七段。あの有名な升田幸三実力制第四代名人門下で、2007年に現役を引退されましたが、現在は主に株の優待券で生活を送られているということで脚光を浴びています。 保有銘柄数が600社、1億円以上ということで、もはや将棋よりこちらが本職と言っても良さそうですね。現役時代には局面を見ただけで「これは◯◯年に行われた◯◯vs◯◯の将棋です」と瞬時に答えられるほど精通し、プロ棋士の間で「コンピューター桐谷」と呼ばれていましたので、株のほうでも研究に余念がないのでしょう。

 雑誌の株式投資についてのコラムなどにも度々取り上げられており、著書まで出されています。日本テレビの番組「月曜から夜ふかし」では、今や欠かせない存在になっています。

 桐谷七段が以前から株の売買をされていたのは将棋界でも有名でしたが、一時はかなり値下がりしてしまったようで、よく先生の愚痴を耳にしたものです。その頃は主に信用取引が中心で、3億円以上の資産が5千万円ほどになってしまったというから驚きです。

 ただそこはプロ棋士持ち前の勝負勘や大局観で、優待メーンに路線を変更したことが功を奏したようですね。

 お陰で優待券や品物も多く届くそうですが、それを期限内に使い切るのが結構大変なのだとか。1日のスケジュールがこの優待券を消化するために立てられ、それも分刻みでの移動。お洋服から日用品、映画・ショッピング・ボウリングなど、そのほとんどがタダ。もちろん3度の食事もです。愛車(自転車)に乗って都内を駆け回っているその姿は番組内でも度々紹介されていますが、電車をも追い抜く速さにどよめきにも似た笑いが起こっていました。もちろん、この自転車も優待で購入されたもの。そういえば、日本将棋連盟で開催していたマラソン大会にも常に参加されていたような……。若い頃から体を鍛えていたのがここにきて生きていますね。

 若い女の子たちがキャーキャーと駆け寄るシーンも放送され、桐谷先生もうれしそうに笑顔を見せていました。家賃・光熱費まで配当金で賄えるという桐谷七段の優待生活は、理想の生活? なかなか真似できないですよね。でも先生、自転車はくれぐれも安全運転でお願いしますね!

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