テクノロジー

「創薬」は夢を買う

ユーグレナ東大研究室

ユーグレナ東大研究室

「創薬」はバイオの代表格である。新しい薬は病気で苦しむ人の救世主ともなり得る可能性もあるが、藤本氏は「夢を買うようなもの」という。それには海外での成功例はあるが、日本での大きな成功例はまだないという理由が挙げられる。

 多くが大学発である創薬ベンチャーは、新薬の可能性が見えた時に大学の研究費では賄えないため、研究資金調達の手段として上場する。当然ながら研究自体がお金を生み出すことはないので、赤字を出し続け、最後の最も費用の掛かる治験の段階を超えて、起死回生の新薬誕生が莫大な収入を生み出すというのがストーリーなのだが、前述のとおりなかなか難しい。

 一方で、バイオ関連株には、機器や試薬の販売など創薬支援のビジネスもある。こちらは「当初から売り上げが立つが、受注が急激に増大するわけでもないので、比較的安定した動きになる」(藤本氏)。

 一般的に難しいといわれるバイオ株だが、あえてポイントを尋ねると「盛り上がるタイミングを計って売買するか、秋の学会シーズンに注目してニュースを探してみては」(藤本氏)とのこと。

 

面白いミドリムシ

 そんな中、創薬ではないが藤本氏が注目するのがユーグレナ(2931)だ。世間でも注目を集めるミドリムシは植物性、動物性、両方の栄養分を持っており、中でも油分は将来のジェット燃料への利用も予定されている。

 この未来の資源を研究室内ではなく、屋外で大量に培養する技術を世界で唯一持っているのがユーグレナだ。研究開発には国の助成もあり、未来への夢も買える。現在の売り上げはミドリムシクッキーなどだが、値付けに対するセンスなど経営陣の能力も高いとみる。ほかにも面白い銘柄としては、酒類などの安定的なバックボーンを持つ宝ホールディングス(2531)やタカラバイオ(4974)にも注目しているという。

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